六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」の英語

 本の冒頭で著者が英語を学ぶ意義を語っている。「外国語を通して、新たに日本語、ひいては自分を眺めることで、今まで見えなかった世界が見えてくること」であると。私も常々そう思っている。そして確かに,なじみ深いガンダムのセリフを英語で読んでみると新たな視点が開け,見逃していた世界が見えた気がした。
 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の英語版にはそれほど難しい英語は用いられていないし,全体的に単語も平易だ。が,シャアやブライトさんのようなハイレベルな背景を保つ人物の英語は極めて洗練されていて知らない単語が用いられていたり,主語が明確化されることにより日本語ではわかりにくかった台詞の本当の意味が初めて理解できたり。日本語だと母国語故にひっかかることなく通り過ぎてしまっていたが,言葉一つ一つが背景を語っていたのだという当然のことを再確認した感じ。

「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」の英語

「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN」の英語

 
 
 ガンダムを好きかどうかよく分からないけれど,アムロが1この世に登場したときまさにアムロと同年齢で一緒に育ってきた気がするので,好きか嫌いかを超越して何かしら特別の思い入れがあることも確かだ。まさかこんな未来になってもこれほどの人気を保ち続ける作品だったとはね。