本の記録(2021-03)
『Bachelor Girl (Little House Sequel)』は『大草原の小さな家』の後日譚で,ローズ・ワイルダーの物語の最終巻(邦訳本は出版されていない)。18世紀にスコットランドからアメリカ東海岸へ移住してきた家族の5代目の子孫がようやく西海岸へ辿り着いたことを見届けて満足だ。
『星の案内人』はブログ記事にまとめておきたかったので再読した。
→ https://kawayura.com/2021/03/4668/
『ライ麦畑でつかまえて』は数十年の月日を経ての再読。相変わらず面白いとまでは思えなかったが,人生の経験値が増えた分,以前よりは興味深く読むことが出来た。
セネカは一度読んでみなければと思っていた。面白かったというか興味深かった。最近古代ローマについて知識が増えたので,お陰でようやく多少の背景を理解できたことも大きかったと思う。
3月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1582
ナイス数:38
Bachelor Girl (Little House Sequel)の感想
『大草原の小さな家』シリーズ後日譚で,ローズの養子でローズから直接話を聞いたロジャー・リー・マクブライド氏によるローズシリーズの最終巻。
伯母の家から通ったルイジアナ州の高校を卒業しマンスフィールドへ帰ったローズだが,田舎暮らしに飽き飽き。両親に借金をしてカンザスシティで電信技師になるため学校へ行く。その後カンザスシティで職を得るが,給料は安く住む場所にも恵まれず,サンフランシスコの仕事に応募。サンフランシスコで働き始める。
ポールとの恋愛に悩みつつ,新しい人間関係の中でローズは人生を切り開いてゆく。
読了日:03月11日 著者:Roger Lea MacBride
星の案内人 1巻 (芳文社コミックス)
再読。
読了日:03月21日 著者:上村五十鈴
ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)の感想
高校生の時に一度読んだが,共感もできなければ面白いとも思えなかった。だが『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』をはじめ本書からの引用や影響が見られるサブカル作品も多く,読み直してみることにした。少なくとも,高校生の時よりは理解できたし面白いとも思えた。高校生の時の私は経験値が低すぎてこの本に出てくる様々な単語が理解できず,しょちゅうひっかかって物語に入り込めなかったのだと思う。ロバート・バーンズも知らなかったし,ハイボールだの1パイントのスコッチだの言われても,それがお酒のこと,しかもウイスキーだってことすらわからなかったし,パイントなんて聞いたこともなかったはずだ。また服飾の知識も無かったので,ハンチングだのモカシンだの言われても想像できなかったと思う。
読了日:03月22日 著者:J.D.サリンジャー
星の案内人 2巻 (芳文社コミックス)
再読。
読了日:03月23日 著者:上村五十鈴
星の案内人 3巻 (芳文社コミックス)
再読。
読了日:03月25日 著者:上村五十鈴
星の案内人 4巻 (芳文社コミックス)
再読。
読了日:03月25日 著者:上村五十鈴
人生の短さについて 他2篇 (光文社古典新訳文庫)の感想
「ストイック」の語源となるストア派のセネカの思想が,様々な例を用いて非常にわかりやすく書かれている1冊だと思う。自然は人間の十分な長さの人生を与えているのに,日々無駄に過ごして人生を短くしているのは人間の方なのである。追放なんて住む場所が変わるだけのこと,どんな土地にも人を一人養う程度の豊かさがあるのに何を困ることがあろうか? どんな土地にだって,他所からやってきた人たちが住んでいる。どんなところにだって,自分の徳を持って行けるのだからそれで十分なのである。
またいつか読み返してみたいと思う本だと思う。
読了日:03月29日 著者:セネカ
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