ハルヒの新刊を読みたいのだが,物語の細かい部分をすっかり忘れ果てているので後半の巻を再読している。
改めて読んでみると,ハルヒはラノベだがSFに分類してもよいしっかりした内容だなと思った。文章もオタク受けを狙ったパロディなどは一切無くて,どちらかというと科学や歴史,哲学に社会学など一般教養を前提としたメタファが多く,作者さんは教養があると思う。ただ,キョンが喋っているのか思っているだけなのかが分かりにくいよ…。
1月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2551
ナイス数:32
OFFICIAL FANBOOK 涼宮ハルヒの観測 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)の感想
ファンブック。
登場人物や各巻のまとめが再読の参考になり良かった。
読了日:01月07日 著者:
【合本版1-3巻】本好きの下剋上ふぁんぶっく (TOブックスラノベ)の感想
領主の養女の前半くらいまでの物語についてのファンブック。
登場人物のラフ画などは読みながら手元にあったら,もっと側仕えたちの姿が思い浮かんで良かったかも。読んでいる時はニコラとモニカの区別が難しかったので。内容はそんなに濃くないが,ファンは読んでいて楽しいと思う。
読了日:01月08日 著者:香月美夜
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 20 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)の感想
秀知院のバレンタインに,マキちゃんと愛ちゃん。
白銀家の引っ越し。
学年末試験の順位に藤原&石上の誕生日。成績順位の入れ替わりは色々と興味深いし,誕生祝いされる千花ちゃんは面白かった。
そして卒業式前に子安先輩が計画する卒業土産。
読了日:01月15日 著者:赤坂アカ
トニカクカワイイ(14) (少年サンデーコミックス)の感想
暗闇も幽霊も怖くない司ちゃん。相変わらず謎は解明しないまま。「好き」と言えないクールな司ちゃんが可愛い巻。
読了日:01月16日 著者:畑健二郎
涼宮ハルヒの動揺 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)の感想
短編集。思い出すための再読。
シリーズの根幹を思い出すために読むべきだったのは,『朝比奈みくるの憂鬱』だけだったかもしれない。『ヒトメボレLOVER』は興味深かったが,あとは二度目を読むには退屈だった。
ライブアライブ:文化祭当日。
朝比奈ミクルの冒険 Episode 00:文化祭SOS団の自主製作映画。
ヒトメボレLOVER:長門に一目惚れしたキョンの中学時代の友人中河の話。
猫はどこに行った?:年末の鶴屋家別荘にて行われた推理劇。
朝比奈みくるの憂鬱:未来を左右する小学生ハカセ君の話。
読了日:01月18日 著者:谷川 流
涼宮ハルヒの陰謀 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)の感想
思い出すための再読。
冒頭で「消失」の後片付けをこなし,残りはバレンタインにまつわる宝探しに明け暮れる巻。思い出すための2回目的には,鶴屋さんのことがわかったり,朝比奈みくるとは異なる未来や,古泉一樹の属する機関とは異なる組織が登場し,森さん,荒川さん,多丸兄弟についての追加情報を得ることができたので,読み返す価値はあったと思う。
「あるいは神的な能力の持ち主は涼宮さんではなく、別の誰かなのかもしれません」という古泉の言葉も一度目はさらっと読み流していたのだった。
読了日:01月24日 著者:谷川 流
涼宮ハルヒの憤慨 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)の感想
「編集長★一直線!」「ワンダリング・シャドウ」の2章。
「編集長★一直線!」は古泉によって計画された生徒会長とハルヒの文芸部室をかけた文芸部機関誌の発行にまつわる物語。有希やキョンの物語は興味深い。本筋には関係ないような気もしたが,2回目でも楽しめた。
「ワンダリング・シャドウ」はキョンとハルヒの級友,阪中の家の愛犬ルソーにまつわる幽霊騒ぎ。銀河系で絶滅しかかっている情報生命素子という有益な存在の処理について。これも2回目でも楽しめた。
読了日:01月26日 著者:谷川 流
涼宮ハルヒの分裂 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)の感想
最新刊を読むための再読。
キョンたちは二年生に進級し,佐々木と佐々木をとりまく超能力者の橘京子,未来人の藤原,天蓋領域?佐々木の言うところの地球外知性の人型イントルーダー周防九曜が登場する。途中からα世界(謎の電話コース)とβ世界(佐々木と会ったコース)に分かれる。本の表題『涼宮ハルヒの分裂』の「分裂」が初めて内容としっくりきた印象。
橘さんの能力や佐々木の性質,周防九曜の不気味さと長門の関係などが描かれ,シリーズの内容を思い出すための再読としては欠かせない巻だった。
読了日:01月29日 著者:谷川 流
涼宮ハルヒの驚愕(前) 「涼宮ハルヒ」シリーズ (角川スニーカー文庫)の感想
思い出すための再読。
前巻で始まったα世界(謎の電話)とβ世界(佐々木の電話)が続く。βの長門が倒れたところから始まり,αではハルヒがSOS 団の入団試験を繰り広げ,渡橋泰水 が残る。βではキョンは九曜と朝倉と喜緑さんのバトルに巻き込まれ,佐々木との会話が続く。佐々木とキョンの唯一の知り合い国木田の存在感が増し,キョンこそが主人公たるキーマンだと名実ともに明確さを増す。
ハルヒシリーズの根幹を思い出す再読なら必須の巻だった。努めて論理的で穏やかに常に調子を崩さず進もうとする佐々木が好きだ。
読了日:01月31日 著者:谷川 流
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