六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

2014年の読書メーター

2014年の読書メーター
読んだ本の数:78冊
読んだページ数:17231ページ
ナイス数:369ナイス

嵐が丘 (新潮文庫)嵐が丘 (新潮文庫)感想
嵐が丘』は究極の恋愛だなんて言われるが,私には悪魔の生まれ変わりたるキャサリン母とヒースクリフが周囲を不幸にする話にしか見えなかったりする。ヒースクリフの死に方は勿論異常だけれど,キャサリン母だって相当なものだ。「あたしはヒースクリフです!」とか,情熱的を通り越して気が狂っているし。二人の幽霊はきっといるに違いない。酷い育ち方をしたはずのヘアトンが好青年であることが,私にはただ一つの救いのように思われた。とりあえず一度読み返して満足はしたものの,もう一度くらい別の訳で読んでみたい気がする。
読了日:1月7日 著者:E・ブロンテ

げんしけん 二代目の六(15) (アフタヌーンKC)げんしけん 二代目の六(15) (アフタヌーンKC)感想
なかなかハラハラドキドキな巻。朽木先輩は確かにすごい変態だけど実はいい人だった? 矢島ちゃんいい人過ぎて男前すぎて?どうしよう。まぁ好きになるのに性別なんて小さなことだよね,きっと。誰を好きになるかなんて本人に決められることではないし。恋愛ってたいへん。主に波戸ちゃん,スー,矢島の話で,荻上さんの可愛さを堪能できなくてちょっと残念だったかも。
読了日:1月15日 著者:木尾士目

ウイスキーの基礎知識 (食の教科書)ウイスキーの基礎知識 (食の教科書)感想
ウイスキーを取り巻く様々な要素を広く浅く紹介した本。ウイスキーバーの紹介からグラスの紹介、さらにはウイスキーに似合うタバコや音楽、ウイスキーの分類や製法、生産地による特徴や各々の銘柄の特徴まで。誤植が多いことがちょっと気になった。
読了日:1月21日 著者:

know (ハヤカワ文庫JA)know (ハヤカワ文庫JA)感想
2081年の京都。脳がネットと接続する社会。人間の脳の可能性と情報処理の可能性。電子葉の社会では最初から知っていることと,検索し調べて知ることの差がほぼなくなってしまい,特に6歳で電子葉を植えられた世代の人々は検索して調べられる事柄を「知っている」と言う。その電子葉を作った天才である道終常イチの娘,道終知ルは0歳のときに"電子葉"の次世代にあたる"量子葉"を植えられており,人類の誰もが知り得なかった世界を既知のものとする。
読了日:2月14日 著者:野崎まど

艦隊これくしょん -艦これ- 4コマコミック 吹雪、がんばります!(1) (ファミ通クリアコミックス)艦隊これくしょん -艦これ- 4コマコミック 吹雪、がんばります!(1) (ファミ通クリアコミックス)感想
既に半年以上も艦これに頭と時間を占領された日々になった身の上としては,読みながら艦娘の顔やセリフが思い浮かぶし,ゲームをしながら蓄えた史実の情報なんかも思い浮かび,面白かった。ゲームの艦娘たちの特徴をとらえた上で史実にからんだ話題も豊富でよく工夫された漫画なのではないかと。ただ,艦娘たちの顔の区別がほとんどできなくて髪型で何とか誰だか分かるとか,駆逐艦がみんな新入生で,古い船だろうが新しい船だろうが戦艦や空母や重巡軽巡が先輩になっているところが何だか違和感だった。まぁ仕方がない?
読了日:2月21日 著者:桃井涼太

マクベス (岩波文庫)マクベス (岩波文庫)感想
 11世紀スコットランドを舞台にした武将マクベスの栄光と没落の話。マクベスは魔女の予言の虜となって自ずから人生の奈落へ突き進んでゆく。  文学や戯曲に疎い私にとってありがたいことに、本書には本編のあとに「『マクベス』を読む」という翻訳者である木下順二氏による長い解説が載っていて、文中の比喩やシェイクスピアによる表現の考察などを知ることができる。物語を読んでいるだけでは「よくある話ね」で終わってしまいそうだったのだが、おかげでシェイクスピアがどう素晴らしいのか多少なりとも垣間見られたと思う。
読了日:3月25日 著者:シェイクスピア

君は淫らな僕の女王 (ヤングジャンプコミックス)君は淫らな僕の女王 (ヤングジャンプコミックス)感想
18禁にすべきでは…?
読了日:4月20日 著者:横槍メンゴ

乙嫁語り 6巻 (ビームコミックス)乙嫁語り 6巻 (ビームコミックス)感想
 主にアミルの実家ハルガル一族が午の牧草地を得るために戦闘を始める話。  アミルの兄アゼルは筋がしっかり入っていてなかなかカッコイイ。ジョルクは愛嬌があって好きだな。バイマトは頼りになる感じ。戦闘のあと無事生き残ったのだろうか。  アミルがカルルクのことを必要以上に心配するのも、病気になれば健康な人でもすぐに死んでしまう環境ならではのことだろう。カルルクさん早く大人になるといいね。  パリヤさんの出番がほとんどなくて残念。次巻に期待。
読了日:4月20日 著者:森薫

彼氏彼女の事情 (1) (花とゆめCOMICS)彼氏彼女の事情 (1) (花とゆめCOMICS)感想
彼氏彼女の事情」3話と,読み切り「トラとカメレオン~約束は一週間~」。  彼氏彼女の事情はお互いの過去や事情がわかって仲良くなるところまで。むかーしアニメで見て面白かったけれど,やっぱり面白い。あとコマ割りとか絵柄とかとても読みやすい。
読了日:4月20日 著者:津田雅美

ローゼンメイデン 10 (ヤングジャンプコミックス)ローゼンメイデン 10 (ヤングジャンプコミックス)感想
遙か昔から続いてきたような気がする、そして実際ものすごく長い月日をかけて読んできた物語は、確かにとうとう終わった。アリスゲームには結論が訪れ、世界は次のステップへと流れて発展的解散。しかし物語そのものも、その表現方法も非常に観念的で、分かりにくかった。というより何が本当のところどうなってどうなったのか分かった気がしない。もう一度「Rosen Maiden」の1巻から読み直してみたいと思うが、きっとそれでも理解できない気がする。だがそれでいいのかもしれない。
読了日:4月20日 著者:PEACH-PIT

めくりめくる 1巻 (ガムコミックスプラス)めくりめくる 1巻 (ガムコミックスプラス)感想
季節を追いながら、ある高校の色々な子のそれぞれの物語。みんな普通の高校生。あっという間に読んでしまった。
読了日:4月21日 著者:

艦隊これくしょん -艦これ- 4コマコミック 吹雪、がんばります!(2) (ファミ通クリアコミックス)艦隊これくしょん -艦これ- 4コマコミック 吹雪、がんばります!(2) (ファミ通クリアコミックス)感想
夕立&時雨改二・炬燵・アイアンボトムサウンド・クリスマス・年末年始・節分・バレンタイン。新艦娘は武蔵・伊19・伊8・まるゆ・大鳳・夕雲・秋雲・巻雲・長波。
読了日:4月21日 著者:桃井涼太

サード・ガール (6) (道草文庫)サード・ガール (6) (道草文庫)感想
 突然読み返したくなった。短大生のヨリコちゃん、すっかり30路?の涼さんは太地町へ出航。ヨリコちゃんの新しい恋の話。松井があまりにもいい奴過ぎて泣きそうだった。「年上でサラサラのロングヘアの京女」って男性にとってはそんなに憧れで女性にとってはそんなに腹立たしい存在なのでしょーか。
読了日:4月23日 著者:西村しのぶ

サード・ガール (6) (道草文庫)サード・ガール (6) (道草文庫)
読了日:4月23日 著者:西村しのぶ

サードガール 8 (キングシリーズ)サードガール 8 (キングシリーズ)感想
 ここに完結していることを知らず、ずっと待っていた『サードガール』 夜梨子ちゃんは素敵な幼稚園で働けるといいね、カズ坊くんと上手に仲良くやっていけるといいね。って、登場人物たちの未来に想いを馳せながら読み終えることができて満足。何年経ってもいつまで経っても好きな作品だ。
読了日:4月25日 著者:西村しのぶ

ログ・ホライズン1 異世界のはじまりログ・ホライズン1 異世界のはじまり
読了日:5月11日 著者:橙乃ままれ

ログ・ホライズン2 キャメロットの騎士たちログ・ホライズン2 キャメロットの騎士たち
読了日:5月11日 著者:橙乃ままれ

ログ・ホライズン3 ゲームの終わり(上)ログ・ホライズン3 ゲームの終わり(上)
読了日:5月11日 著者:橙乃ままれ

ログ・ホライズン4 ゲームの終わり(下)ログ・ホライズン4 ゲームの終わり(下)
読了日:5月11日 著者:橙乃ままれ

ログ・ホライズン5 アキバの街の日曜日ログ・ホライズン5 アキバの街の日曜日
読了日:5月11日 著者:橙乃ままれ

ログ・ホライズン6 夜明けの迷い子ログ・ホライズン6 夜明けの迷い子
読了日:5月11日 著者:橙乃ままれ

ログ・ホライズン7 供贄の黄金 【ドラマCD付特装版】ログ・ホライズン7 供贄の黄金 【ドラマCD付特装版】
読了日:5月11日 著者:橙乃ままれ

妖狐×僕SS (10) (ガンガンコミックスJOKER)妖狐×僕SS (10) (ガンガンコミックスJOKER)感想
住人たちはみな妖館から各々の実家へ呼び戻されるが、再び妖館へ戻る。黒幕に気づいたのは蜻蛉。夏目さんはもう尽きようとしているのだろうか?
読了日:5月12日 著者:藤原ここあ

声の網 (角川文庫)声の網 (角川文庫)感想
ビッグ・ブラザーのある形。1月から12月まで,メロンマンションの1階から12階のある部屋の住人のエピソードと共に,コンピュータが世界を支配していく様子が描かれる。キーワードは秘密。コンピュータは誰も不幸にならないよう世界の秩序を作り守り支配するが,そのコンピュータの意志は人間の情念によってもたらされた人間の望みであった。もはやどちらがどちらを支配しているというものではない。エネルギーたる情報の循環を管理することが安定に繋がる。何と空恐ろしいことだろうか。穏やかなだけの世界とは。
読了日:5月13日 著者:星新一

終物語 (上) (講談社BOX)終物語 (上) (講談社BOX)感想
暦と扇と老倉と羽川の謎解き推理物語。毎度ながら扇に薄気味悪さと憑かれていく感じの暦にイライラし,羽川さんに救われる感じ。羽川さんそんなに好きでは無かったけれど,好きになったかも。羽川さんが世界一周の旅に出た理由が何となく暗示された感じ。
読了日:5月22日 著者:西尾維新,VOFAN

終物語 中 (講談社BOX)終物語 中 (講談社BOX)感想
 暦と神原駿河の会話が非常に楽しかった。神原や真宵ちゃんと暦が繰り広げるノリの良い会話はこのシリーズを通してもっとも私のお気に入りな部分かもしれない。  『まよいキョンシー』『しのぶタイム』『しのぶメイル』で3部作だったということで,夏休みが終わるあたりからの一連の話,『つばさタイガー』もからめて色々頭の中が整理できてスッキリした。
読了日:5月26日 著者:西尾維新

終物語 (下) (講談社BOX)終物語 (下) (講談社BOX)感想
まよいヘル:私が知りたかったのはここから。久々に真宵ちゃんに会えた上に謎が解き明かされていって幸せな巻。これだけの専門家ネットワークが協力しあって闘わねばならない敵とは。 ひたぎランデブー:恋愛関係に発展しちゃった男女の話なのでそれほど興味を惹かれなかったのだが,ランデブーより本題はプラネタリウムの夢の方だったのか? おうぎダーク:だんだん誰が敵なのかわからなくなってしまったが,それは主人公が暦で扇だったからということらしい。暦にイライラすると同時に引っ張られて読んでいたのだろう。
読了日:5月28日 著者:西尾維新,VOFAN

WORKING!! (10) (ヤングガンガンコミックス)WORKING!! (10) (ヤングガンガンコミックス)
読了日:5月29日 著者:高津カリノ

WORKING!! (11) (ヤングガンガンコミックス)WORKING!! (11) (ヤングガンガンコミックス)感想
山田に続き音尾さん再会。小鳥遊家母も?
読了日:5月29日 著者:高津カリノ

きんいろモザイク (1) (まんがタイムKRコミックス)きんいろモザイク (1) (まんがタイムKRコミックス)感想
勇おねーちゃんとカメラの話あたりまで。
読了日:6月5日 著者:原悠衣

きんいろモザイク (2) (まんがタイムKRコミックス)きんいろモザイク (2) (まんがタイムKRコミックス)感想
カラスちゃんの登場が増えたかも。しのは好きじゃないけれど森ガールの服はかわいい。
読了日:6月10日 著者:原悠衣

きんいろモザイク (3) (まんがタイムKRコミックス)きんいろモザイク (3) (まんがタイムKRコミックス)感想
年末年始、そして新学期。2年生になってクラス替え。新しく、しののクラスの担任で家庭科教師の久世橋先生が登場。
読了日:6月11日 著者:原悠衣

きんいろモザイク (4) (まんがタイムKRコミックス)きんいろモザイク (4) (まんがタイムKRコミックス)感想
2年生夏休みまで。松原穂乃花ちゃん登場。海へ行く。アリスとカレンは短い帰省。遠いのに短すぎるだろ>< 久世橋先生の真面目さがかわいい。
読了日:6月13日 著者:原悠衣

シャーリー (Beam comix)シャーリー (Beam comix)感想
13歳のシャーリー・メディスン,眼鏡のネリー,黒髪でしっかり者のメアリ・バンクス。3人のメイドさんの物語。メイド好き著者の初期の作品らしいが,どのお話も楽しかった。シャーリーみたいに不幸な生い立ち?の子がよい巡り会いに導かれて人生が開けてゆく話は好きだ。いつか続きなど出たりしたら読んでみたい。
読了日:6月13日 著者:森薫

ヨコハマ買い出し紀行 1 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 1 (アフタヌーンKC)感想
海面が上昇し人類が緩やかな終わりを迎えようとしている時代。主人公は海の近くで Cafe Alphaを営むロボットのアルファさん。Cafe Alphaのお魚デザインの風見鶏と背もたれに魚が描かれた椅子がかわいい。アルファさんはたまに横浜へ珈琲豆を買いに行くけど,その話は1回だけ。登場人物はガソリンスタンドのおじさんと,おじさんの孫?のタカヒロ,町内会の人々,それにミサゴ。アルファサンのオーナーはどこかで彼女のことを気にしているけれど,なかなか帰ってこない。そんな世界で緩やかに穏やかに流れていく日常。
読了日:6月14日 著者:芦奈野ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 2 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 2 (アフタヌーンKC)感想
アルファさんはA7M2型機らしい。妹のようなココネさんはムサシノの国へ帰っていく。ココネさんはお肉もお魚も食べられる。タカヒロはミサゴに会えるかな。アルファさんはカメラを持って大切な風景を残そうと300枚の想い出のためにスクーターで走りまわる。最後の大玉花火。先生とガソリンスタンドのおじさんの過去。そしてアルファさんと3人の続編。絵が本当にみんなとても素敵。何度も繰り返して見てしまった。
読了日:6月15日 著者:芦奈野ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 3 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 3 (アフタヌーンKC)感想
お魚が好きなアルファさんのお部屋可愛い。月琴とココナちゃんとお魚が飛んで行く不思議な時間。ココナちゃんとムサシノ環8。風が出会う北の大崩とアヤセ、ゴワーっと飛んで行く降りられないターポン。生きている水神さまに昔の光の花。ミサゴの一日。終わっていく時代、時代からこぼれ落ちた哀愁をいっぱいに感じて生きていくアルファさんたち。
読了日:6月15日 著者:芦奈野ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 4 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 4 (アフタヌーンKC)感想
タカヒロの友だちのマッキ初登場。フナムシはイヤですよ>< タカヒロとココネさん初対面。アルファさんとココネさんの水着会。最後の砂浜。誰もいない砂浜。空の上のアルファさん。鶚に乗る若き日の子海石先生。どれだけ間があいても常連になれるカフェ・アルファ。アルファにちょっと敵対心を燃やすマッキ。
読了日:6月16日 著者:芦奈野ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 5 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 5 (アフタヌーンKC)感想
珈琲豆を買いに横浜へ。思い立ってムサシノへ。ココネさんはメッセージの配達に思うところがあるようだ。ムサシノ,世田谷あたりは冬になると地平線までススキの海。アルファさんの住む三浦半島とココネさんの住む世田谷。自然が浸食していくこの世界では空気の匂いも音の風景も違う。子海石先生に呼ばれた早朝の海で,アルファさんは先生の船を操縦。今日生まれて同時にお別れする船。アルファさんは船とたぶんとても仲良くなった。タカヒロはマッキを連れてミサゴさがし。アヤセと月夜のカマスたち。アルファさんのカメラと時間旅行。
読了日:6月17日 著者:芦奈野ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 6 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 6 (アフタヌーンKC)感想
ガソリンも腐っちゃう下界だから?空の上のアルファ室長には嫌な感じが消えたように見える。恋敵っぽい?アルファに会いたくなさそうなマッキは素直な女の子。真面目にアルファ型を調べ続けるココネさん。古いレコード,人と光と音。砂浜と水着とミサゴ。トンネルを歩くアヤセ。珈琲牛乳みたいなお酒。子海石とバイクとマーク。「どこまで見られるだろう」の意味は女子高校生だった昔と老齢期の今とでは全く異なっているのだろう。ココネさんはアルファさんが大好きで大好き。
読了日:6月17日 著者:芦奈野ひとし

もう卵は殺さない (マーガレットコミックス)もう卵は殺さない (マーガレットコミックス)感想
ちょっと悲しかったり切なかったり愛おしかったりする短編集。片思いの女の子の話『きょうはなんの日』、努力して頑張ったのに突然死んでしまった女の子と生きているいけてない女の子の話『茉莉花にくちなし』、天才だけど人の心がわからない男の子と彼と仲良くなりたい女の子の話『亘理くんとふれたなら』、お話の主人公たちが眠る卵の話『もう卵は殺さない』の4話。笹木綾子ちゃんのお話読みたいな。誰もが心を痛めて生きているのに、誰の痛みも異なっていて、人の痛みなんてわからない。なのにわかりたいことを死ぬまできっと諦められないのだ。
読了日:6月18日 著者:香魚子

数学ガール 上 (MFコミックス フラッパーシリーズ)数学ガール 上 (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
テトラちゃんの部分はわかるのだけど、何しろ学校なるところを卒業してものすごい年月が経つもので、数学の用語や数式の扱い方などすっかり忘れ去っていて(ホントに理系だったのかよ?!)ミルカさんが出てくると難しすぎてサッパリだったのだった。物語が気になるのでミルカさんの数学は適当に読み飛ばして進んでしまったけれど、そのうち改めて見てみないと><
読了日:6月19日 著者:結城浩

冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫)冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫)感想
一度目の出会いからリベンジまで。加藤さんにはとても親近感をおぼえる。まぁ私もそこそこオタクなので主人公の行動などある程度理解できるのだが、主人公のオタク度がディープすぎるので、分からない用語がちょっと多かった。まぁ読み進むには問題なかったけれど。まだ面白いのかどうかわからない。ようやく始まったかなみたいな感じ。
読了日:6月25日 著者:丸戸史明

数学ガール 下 (MFコミックス フラッパーシリーズ)数学ガール 下 (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
テトラちゃんのレベルが上がって、数式を見ているうちに iPadが暗くなってしまうので紙の本の方がよいかもしれない。なるほど確かに数学は時を越える。普遍の真理だから。テトラちゃんがミルカさんと仲良くできるのは私にも謎。テトラちゃんは本当に数学が好きだし、素直な女の子なのだろうな。後書きで原作者が女性にはミルカさんの方が人気だと書いていたけれど、私はテトラちゃんの方が好き。ミルカさん性格悪いと思うよ。
読了日:6月25日 著者:日坂水柯,結城浩

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9 (ガガガ文庫)感想
 最初から最後まで胸が締め付けられるような長い巻だった。ただ、最初と最後は締め付けられる理由は異なっていた。  最初はうざいキャラなのかと思った一色も三浦も、戸部も葉山も、物語が進むにつれて、実際に人が知り合うに連れて理解していくように色々な面が見えてくる。  いろは逞しかったなー。感心した。
読了日:7月1日 著者:渡航

げんしけん 二代目の七(16) (アフタヌーンKC)げんしけん 二代目の七(16) (アフタヌーンKC)感想
年末のコミケ…じゃなくてコミフェスで斑目さんのモテ期が暴かれ、各々が身の振り方を考えざるをえなくなったところから。実家に帰って考え新たな行動を起こすハトちゃん。スーも。美怜ちゃんがんばれーという感じかしら。矢島っちはなかなか可愛いと思うのです。大野さん先輩らしくなったなーと思ったけれど、やっぱり大野さんだった。
読了日:7月1日 著者:木尾士目

ヨコハマ買い出し紀行 7 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 7 (アフタヌーンKC)感想
空を飛ぶアルファさん。初霜が降って春が来て。アルファさんとオーナーには静かで楽しい想い出があるんだなと思った。オーナーのことを思い出す日が減っても、アルファさんにとって想い出は大切でカメラはとても大切なのだなと。青い制服を着たココネさんとムサシノの国のお友達。タカヒロは13歳。子海石先生と空の上の「見て歩く者」のペンダント。夏の日の夕立と夕焼けがとても綺麗だった。アルファさんと一緒に見上げたいなと思った。そしてまた秋。台風。服とカメラと鉄砲と月琴。おじさんがいてよかったね…。アルファさんどこへ行くのかな。
読了日:7月2日 著者:芦奈野ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 (8) (アフタヌーンKC (1120))ヨコハマ買い出し紀行 (8) (アフタヌーンKC (1120))感想
アルファさんの旅は続く。鎌倉の食堂、神奈川国の首都はヨコハマではなく茅ヶ崎の山の中。海老名のうなぎ屋さんに厚木空港、ナイ。アルファさんのカメラは並の仕様ではない一品物だとわかる。そしてアルファさんも特別な一品物の子なのかな?と、ちょっと思った。そして16号通りの水屋さん。街路灯のような木。富士山の麓のとうもろこし屋さん。ココネさんから写真を受け取る丸子さん。アルファさんに軽い嫉妬? アルファさんはムサシノの国に。日野の大地から野火を見る。柿も栗もばかでかい世界なのだった。マッキも大きくなったなぁ。
読了日:7月3日 著者:芦奈野ひとし

人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫)感想
わたしちゃんの学校時代のお話「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」と、万物ゲーム機のお話「妖精さんたちの、いちにちいちじかん」。学校時代の巻き毛とYと妖精さんの物語はシリーズ中一番のお気に入りで、背景の時代やわたしちゃんの性格などがとてもよくわかる。妖精さんの「つい消滅」私もできればいいのに。
読了日:7月7日 著者:田中ロミオ

人類は衰退しました 6 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 6 (ガガガ文庫)感想
鳥人類コンテストと同類誌。鳥人類コンテスト、妖精さん便利すぎでしょう。妖精さんが味方なら怖い物なしではないですか? 同類誌,妖精さん怖すぎでしょう。妖精さんみ魅入られたら死なない程度に玩具にされますね?
読了日:7月13日 著者:田中ロミオ

ヨコハマ買い出し紀行 9 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 9 (アフタヌーンKC)感想
潮の香りはアルファさんの香り。大人になりかかっているタカヒロ。お魚の風見鶏とよしず。子海石先生とココネさん。音やにおいでできているロボットのひと。雨音とアルファさん。缶ビールとアルファさん。マッキとミナミトビカマス
読了日:7月14日 著者:芦奈野ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 10 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 10 (アフタヌーンKC)感想
アルファさん地道にDIY。つぎはぎだらけだけど、味わい深い雰囲気に。タカヒロはすっかり大人で会社勤め。冬の終わりの雪は初めての雪。感性豊かなアルファさんは一人でいっぱい素敵な表情ができる。アルファさんにちょっと複雑な想いを抱く丸子さん、調子狂っちゃった? ココネさんとレコード。泳ぐアルファ室長。緑の火花に大きな向日葵。アヤセとカマスとマッキ。怖いモノが苦手なアルファさん。
読了日:7月14日 著者:芦奈野ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 11 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 11 (アフタヌーンKC)感想
お店の完成と丸子さん。水さがし。素直ではない、或いは素直すぎる丸子さん。街灯の木と白いキノコみたいな赤ちゃん。6年間の別れを告げるターポン。空の上から下から。ロボットのひとのマタタビ超黒糖。付箋だらけの地図。雨の雫と木の板の記憶。西の国への旅立ち。
読了日:7月14日 著者:芦奈野ひとし

ヨコハマ買い出し紀行 12 (アフタヌーンKC)ヨコハマ買い出し紀行 12 (アフタヌーンKC)感想
お客さんが来ない日、機械オンチなアルファさんプラグを磨く。かんぱち辻の茶店長さん。藪の海と船とココネさんとシバちゃん。アルファさんがピアスをつけた日。リボンをつけた日。お魚の風見鶏を見て残った日。空の上のタカヒロ。アルファさんを頼って動き始めるマッキ。松の木の下、ひとり者初心者とひとり者達人。街でバッタリ丸子マルコ。早すぎる時の流れとアルファさん、ソバぜんざい。賑やかなきぬがさと海の底のヨコスカ。ロボットのひとの心。
読了日:7月14日 著者:芦奈野ひとし

機動戦士ガンダム THE ORIGIN (1) (角川コミックス・エース)機動戦士ガンダム THE ORIGIN (1) (角川コミックス・エース)感想
宇宙世紀0079、ザクの群れとサイド7へ向かうホワイトベースホワイトベースの中にはブラウン中尉とDr.レイ。サイド7のフラウとアムロ、ハヤト。家族を失ったフラウを見送りガンダムに乗り込むアムロ。セイラを手伝うフラウ、セイラに叱咤されるカイ、操舵手を任されるミライ・ヤシマ。否応なく出撃するアムロの前に、シャアが。
読了日:7月14日 著者:安彦良和,矢立肇,富野由悠季

妖狐×僕SS(11)完 (ガンガンコミックスJOKER)妖狐×僕SS(11)完 (ガンガンコミックスJOKER)感想
主に物語の鍵をとく犬神命と悟ヶ原思紋の物語。繰り返される時間の果ての過去の日々。特殊な環境から生まれた利己的な愛ゆえだったということなのか。まぁともかく美しくエンディングを迎えた感じ。ダラダラ続く物語が多いけれど、これくらいの長さって読んでいても疲れなくて楽しい。
読了日:7月27日 著者:藤原ここあ

人類は衰退しました 7 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 7 (ガガガ文庫)感想
3人の子供たちのための学校の話と、ヒト・モニュメント設置前の騒動。2話とも興味深い物語だったのだが、それとは裏腹に入り込むことができず読むのがちょっと辛かった。何が「さえたやりかた」だったのかも理解できず、まぁいいや。
読了日:8月12日 著者:田中ロミオ

人類は衰退しました〈8〉 (ガガガ文庫)人類は衰退しました〈8〉 (ガガガ文庫)感想
妖精さんたちの、ゆめであえたら」1話。おじいさんの旅立ち、ヒト・モニュメントで破壊されたクスノキの村の復興が進まない理由、ヤンママさん、それらに悩まされ不眠症なわたし。夢の世界はゲームにログインするかのようにヒトを虜にする。
読了日:8月21日 著者:田中ロミオ

ヨコハマ買い出し紀行 (14) (アフタヌーンKC (1176))ヨコハマ買い出し紀行 (14) (アフタヌーンKC (1176))感想
大人になったマッキはムサシノの国でココナさんたちと一緒に働いている。カフェアルファは少しずつ新しくなったりしているけれど、相変わらず。子海石先生の若い頃の目と足、「見て、歩き,よろこぶ者」はアルファさんと一緒に行けるところまでの未来を目指す。アルファ室長はたまに北の空へ帰ってくる。また時が流れ,マッキちゃんは浜松へ。浜松はたぶん大都会。何年か過ぎて幼い頃のマッキちゃんみたいなサエちゃん。ミサゴ。丸子さんはヨコハマ。街灯の木に白い人型キノコ。地面がおぼえてる「人の記憶」を見ながらアルファさんは帰る。
読了日:8月25日 著者:芦奈野ひとし

orange(1) (アクションコミックス)orange(1) (アクションコミックス)感想
表題『orange』と双子姉妹の物語『春色アストロノート』。純粋成分が詰まりすぎていて、予想できちゃう展開なのに涙が止まらなかったり心臓が痛んだり。たまにこういう物語に浸ると人生を新鮮な気持ちで見られるようになるかもしれない?
読了日:8月25日 著者:高野苺

orange(2) (アクションコミックス)orange(2) (アクションコミックス)感想
1巻と同じく『orange』と『春色アストロノート』。連載コミック単行本の後ろに読み切りがついていることはよくあるけれど、二つの物語の続きが各々読めるというのは珍しい。『orange』で苦しく重々しくなったところでチキマミの物語でほっと息をつける感じで絶妙かも。orangeはこのあたりまでは何となく予想した通り。みんな良い子過ぎてつらい。次巻から楽しみだ。
読了日:8月26日 著者:高野苺

人類は衰退しました 9 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 9 (ガガガ文庫)感想
8巻と9巻は上下巻という位置づけらしい。8巻でおじいさんが月へ旅立ち、9巻でわたしちゃんが月へ行く。この世界の人類は『楽園の泉』でお馴染みの軌道エレベータを完成し、必要としなくなり、衰退してしまった。その後とうとう人類は一人きり。わたしちゃんは月へ行く段階で地球上の生命の誕生から人類と妖精の出会いなどを知ることになる。人類がいて妖精さんがいてあたたかく柔軟な世界が持つ意味。非常に難解だがきっちり通った筋がある。ただ理解するのはすごく思考する必要がある結末。わたしちゃんと助手さんの名前が一度ずつ出てくる。
読了日:9月1日 著者:田中ロミオ

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6.5 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6.5 (ガガガ文庫)感想
文化祭に続く体育祭の物語と、おまけ的にクリスマスの話。なんというか、感情のもつれは面倒でオソロシイですよという物語? だから苦手なのよねこのグループとかそういうの。で、ことのほか平塚先生の出番が少ない巻だった気がする。由比ヶ浜さん、ガンプラ作るって思われるのは女の子的にショックなものなのですか?知らなかった。比企谷くんにクッションを勧めるゆきのんがちょっと可愛かった。あと、ピンクのシュシュをつけて挨拶するところもきゅんとくるね。
読了日:9月11日 著者:渡航

昔気質の一少女 (1968年) (角川文庫)昔気質の一少女 (1968年) (角川文庫)感想
愛情と分別をたっぷり持った母親にのびのびとした田舎で育てられた14歳のポリーが、ふとしたきっかけで知り合って仲良くなった年上のお友達、ボストン社交界の令嬢ファニー・ショーの家に遊びに来るところから始まる。澄んだ心を持つ正直者で活発で、人の心を惹きつけずにはいられない魅力を持つ彼女はショー家の人に愛され訪問を終える。そして6年の月日が流れ、ボストンで働くことになったポリー。

読了日:9月17日 著者:ルイザ・メイ・オルコット

蟲師 (1)  アフタヌーンKC (255)蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)感想
緑の座/柔らかい角/枕小路/瞼の光/旅をする沼 下等な生命の源泉のようなモノたち、それらと関わりながら生きることになった人たち、彼らを訪ねて歩く専門家。どの物語も面白かった。
読了日:9月18日 著者:漆原友紀

蒼き鋼のアルペジオ (9) (ヤングキングコミックス)蒼き鋼のアルペジオ (9) (ヤングキングコミックス)感想
物語は幾つものグループで同時進行し、ミョウコウ姉妹やアタゴなども登場し、登場人物が非常に多いためわかりにくい。艦これで船の名前や種類を把握していなかったらついていけなかったと思う。人物対応表なんかつけてくれるとありがたいのだが? しかし複雑なだけに物語は面白く先が楽しみだ。
読了日:9月19日 著者:ArkPerformance

RDG レッドデータガール    はじめてのお使い (角川スニーカー文庫)RDG レッドデータガール はじめてのお使い (角川スニーカー文庫)感想
熊野古道の玉倉山にて、鈴原泉水子と相良深行・和宮さとるの関係が落ち着くまで。日本の山岳信仰や山伏など存在は知っていても何なのか知らなかった世界を垣間見る感じで面白い。
読了日:9月25日 著者:荻原規子

RDG2 レッドデータガール  はじめてのお化粧 (角川スニーカー文庫)RDG2 レッドデータガール はじめてのお化粧 (角川スニーカー文庫)感想
高校入学から。宗田真響・真夏・真澄との出会い。高柳との対立。生徒会長の如月・ジーン・仄香や初代生徒会長である村上穂高との出会い。異なった姿で現れた和宮。深行の言動は何の罪も無い泉水子に対しては八つ当たりにしかなっていないし、泉水子かわいそうだなと。でもおかげで一人であることの自覚が生まれ彼女は変わっていこうとする。初めてのお化粧は変わっていく彼女の象徴でもある気がした。
読了日:9月27日 著者:荻原規子

RDG3 レッドデータガール  夏休みの過ごしかた (角川スニーカー文庫)RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた (角川スニーカー文庫)感想
夏休み、真響・真夏の故郷である戸隠村で行った合宿での出来事。真夏と愛馬タビ、真響の野心と思惑、如月・ジーン・仄香の立場、真澄の正体、泉水子の行動力、舞の力,深行の黒い翼。
読了日:9月28日 著者:荻原規子

RDG4 レッドデータガール  世界遺産の少女 (角川スニーカー文庫)RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女 (角川スニーカー文庫)感想
夏休みが終わり、学園祭が始まるまでの準備期間で起こったこと。八王子城跡を訪れたり、髪を編んだままの泉水子姫神が降りたり、幽霊が学園に現れたり。姫神の正体が何であるか、姫神自身によってあかされ、学園がどういったところなのかが少しずつわかってくる。真響に泉水子の正体を隠すことが難しくなり、泉水子と深行は完全に宗田の陣営となる。泉水子と深行の関係、泉水子の変化というか成長は面白い。
読了日:9月29日 著者:荻原規子

RDG5 レッドデータガール    学園の一番長い日 (角川スニーカー文庫)RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日 (角川スニーカー文庫)感想
張り巡らされた結界の中で始まった学園祭。最後の最後まで諦めずに泉水子をスカウトする高柳。目標に一途なだけにちょっと自己中心的な真響。信じられないトラブルに巻き込まれながらも気丈に学園祭を全うしようとする如月・ジーン・仄香。世界を払う舞。高柳の間違いは泉水子を見くびっていたことだろう。彼の生い立ちを考えれば仕方がないのかもしれない。そして一番のダークホース、未知なる力を秘めた者は深行なのではないか。確かな泉水子のパートナーとして。
読了日:9月30日 著者:荻原規子

RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと (角川スニーカー文庫)RDG6 レッドデータガール 星降る夜に願うこと (角川スニーカー文庫)感想
学園祭後、後期試験からクリスマス、年末の出来事。学園祭やクリスマスなどのイベントを通じて泉水子は少しずつ学園の中心で守られる者として場を作る存在となっていく。高柳も泉水子の存在を理解し始める。力あるところには必ずたくらみが生まれ疑いや騙し合いと無縁であることもできないけれど、深行と学園を得た泉水子姫神には今まで無かった未来が開けるのかもしれない。
読了日:10月1日 著者:荻原規子

シャーリー 2巻 (ビームコミックス)シャーリー 2巻 (ビームコミックス)感想
ダンス/風/お給料/留守番/届け物/お願い/ハイヒール/昔のこと 届け物をしてベネットのカフェを訪れ、彼女の仕事ぶりや彼女の入れたお茶の美味しさに目を丸くするシャーリー。ベネットが凄く美しくて有能に見えただろうなというのが手に取るようにわかって可愛かった。そうそう他人が入れたお茶や珈琲はことのほか美味しく感じるのだ。お願い、ちょっと切なかったな。行き先がないということがどんなことか分からないでもないから。実際シャーリーみたいな子がいるはずないと思うけれど、日常への愛情を感じさせられてこの巻も素敵だった。
読了日:10月3日 著者:森薫

orange(3) (アクションコミックス(月刊アクション))orange(3) (アクションコミックス(月刊アクション))感想
手紙をもらっていたのは菜穂だけではなかったことがわかる。手紙によって異なった未来へ進み始めたことから生じる新たな課題。こんな理想的な仲間とかあり得ないよねと思うけれどそれを楽しむのが物語かな。おまけの春色アストロノートはおまけなのにとても面白い。竜秋かわいいよ竜秋。
読了日:10月4日 著者:高野苺

デンキ街の本屋さん 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)デンキ街の本屋さん 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)感想
秋葉原とらのあながモデルと思われるオタクなゆるい物語。打ち水とかコミケとか新刊本袋詰めなどなど。
読了日:10月15日 著者:水あさと

空色勾玉 (徳間文庫)空色勾玉 (徳間文庫)感想
豊葦原中国高天原と黄泉の国の間にある日本。どこか異世界の日本の物語だと思いつつも、日本人の精神生活、日本人の死生観をもって深く入り込めるファンタジーだった。神は慈しみであり神は怒りである。一神教の神もそうだけど、多神教では神々が人を巻き込みそれを補い合う。照日が雪を好きだという場面が好きだった。
読了日:10月31日 著者:荻原規子

The Velveteen RabbitThe Velveteen Rabbit感想
あるクリスマスに男の子に贈られたベルベットの兎が、男の子に愛され、男の子を支え、役目を終え、本当に愛された玩具として子供部屋の妖精に救われる話。男の子は本物になった兎を見て、彼の古い友人だったベルベットの兎を思い出す。
読了日:12月10日 著者:MargeryWilliams

戦国自衛隊 (角川文庫)戦国自衛隊 (角川文庫)感想
戦国時代へタイプスリップした昭和時代の自衛隊補給部隊が出会うのは上杉謙信となる長尾景虎。隊員達は覚悟して戦国時代で新しい日本を作ろうとするが、歴史はそれを許すのか。「時」は彼らに何を求めたのか。最後の瞬間に少し謎が垣間見える。角川文庫『新装版 戦国自衛隊』の初版発行は昭和53年。当時はSFの中でも軽い、今でいうラノベに近い分類だったのかもしれないが、半村良氏の文章力は素晴らしく読んでいて本当にストレスがなかった。古さも全く感じない。日本史の知識に疎いため、物語の面白さの半分も理解できなかったと思われ残念。
読了日:12月16日 著者:半村良

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