六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

私的サウンド・オブ・サイレンス

ハロー暗闇,私の古い友だち。
また君と話をしに来たよ。
幻が静かに忍び寄ってくるんだ。
眠っている間に,幻が種を残していったんだ。
植えつけられた幻の種が今も頭の中に残ってる。
静寂の音の中。


不安な夢の中,石畳の細い道を一人歩いていた。
街灯の光の輪の下で,冷たい湿気に襟を立てた。
闇を引き裂くネオンライトの閃光に目がくらみ,
そのとき静寂の音に触れた。


裸火の中に見た。
1万人あるいはもっと大勢の話さずに語り合う人々を。
聞くことなく聞き耳をたてる人々を。
分かち合われることのない声を,歌にする人々を。
そして静寂の音の邪魔する者は誰もいない。


「馬鹿者たち,君らは知らないのだ」私は言った。
癌のような静寂が育っている。
私が語る言葉を聞いてくれ。
私が差し出す手を取ってくれ。
だが私の言葉は静寂の雨粒のように落ちてゆき,
静寂の井戸の底でこだまする。


人々は,自らが作った低俗な神に頭を下げ祈る。
すると警告の印がはっきりと現れた。
警告は告げていた。
預言者の言葉は地下鉄の壁とアパートのホールに書かれていると。
静寂の音の中でささやいた。
 
 
※こんな名曲は訳したりしてはいけない気がする。しかも正確な訳ではない。ただ自分の理解のために,歌詞を聴きながら浮かぶ個人的イメージを書いてみた。だから誰もこれを参考にしないで。たぶん静寂というより沈黙なのかもしれない。でも私にとっては静寂。