恋物語
もう暦の変態にも飽き飽きしたし物語引っ張りすぎだよと思いつつ仕方なく手に取った感じだったのだが,私の中では本書がシリーズ中最高傑作だったかも。そもそも出てきた当初から貝木は好きだったし,幾ら大人びた羽川さんや戦場ヶ原さんだったとしても所詮高校生だし,大人が語るのを読めるのは楽しい。しかも正義の味方で善人ぶってる大人ではなく,詐欺師だし。嘘だろうが本音だろうが,爽快だ。そうだな,『天空の城ラピュタ』でシータやパズーが出てくるとイライラするけどムスカが出てくると気分爽快になるみたいな? 恋はひたぎと撫子両方にかかるのだろうか。ともかく事前に花物語があったことがありがたい。
俺はな、かけがえのないものが嫌いだ。(P.260)
名言だと思う。
セカンドシーズン当初から胡散臭さを漂わせていた扇って奴を巡る物語がファイナルシーズンになるのだろうか。
- 作者: 西尾維新,VOFAN
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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