花物語 するがデビル
神原駿河が語る,彼女の手のその後の物語。既に暦やひたぎや翼は卒業している。
駿河という子は見かけや言動とは裏腹にかなり思索的な子なのではないかと,するがモンキーの頃から思っていた。私にとって彼女は,アニメで見るより本で読む方が楽しい。初めて読む彼女の語り口だったわけだが,期待を裏切らないものだった,私が頭の中に描いていた神原駿河だった。『花物語』の「花」は沼地蠟花の花だろうか。おそらくほとんどの人間が心の奥底に持っている暗く汚い部分をえぐり出すような物語。駿河が語ると真面目な物語になったわけだが,同じ内容をもし暦が語ったのなら,きっと軽々しく明るいものになったのであろう。
- 作者: 西尾維新,VOFAN
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/03/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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