六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

2013年1月の読書メーター

2013年1月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:988ページ
ナイス数:32ナイス

傾物語 (講談社BOX)傾物語 (講談社BOX)感想
 幼女物語。だって、出てくるのが八九寺真宵ちゃんに斧乃木余接ちゃん、そして忍野忍ちゃんなわけで。語り手は暦。夏休み最終日、『猫物語 白』の前日の話。今までで一番SFっぽくて、SFっぽいのが好みということもあって、面白かった。ちょっと感動な場面もあった。春休みの最後、暦の仕打ちは残酷に思えたが、時間がたって忍ちゃんが楽しげにしているのは嬉しい。  パラレルワールドは古くて新しくて永遠の興味の対象だ。
読了日:1月22日 著者:西尾 維新

猫物語 (白) (講談社BOX)猫物語 (白) (講談社BOX)感想
 後書きによるとここからセカンドシーズン。初めて暦ではない人物が語り手となる物語。つかみ所が無く得体の知れないバサ姉の本質がどんなものであるかがようやくわかる。そして彼女が彼女になる物語。俺は頭が悪いにゃんのブラック羽川さん,羽川さんの長い手紙を読むの大変だったのでは。  語り手が羽川さんだったため,暦が持っている歯切れ良いテンポはなく,文章は随分と真面目で知的。暦の文章はどんな絶望的状況であっても不思議と読んでいて楽しいのだが,羽川さんの物語は一本の筋のように最初から最後まで切なくて悲しかった。
読了日:1月9日 著者:西尾 維新

猫物語 (黒) (講談社BOX)猫物語 (黒) (講談社BOX)感想
例に漏れずほとんどが暦の実にくだらない、しかしながらテンポ良く楽しい独白で進んでいく。『化物語』に比べると難しげな単語がかなり減っていると思った。本題の猫にたどりつくまで160頁、紙面の半分を費やして暦は月火や翼や忍と戯れる。18歳にもなろう男子が中学生の妹相手に恋愛相談をし、欲求不満であるという結論に達し、妹からお金を借りてエロ本を買いに行くとはアブノーマルにもほどがあるだろう。何と心が広い月火ちゃん? 私なら愛想尽かす。そうされないのが暦の暦たる所以なのだろうか。
読了日:1月4日 著者:西尾 維新

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