六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

田舎は温かく都会は冷たい?

 「方言って温かい」だろうか?
 そう言う人たちがいるが,何を鑑みて「温かい」「優しい」という評価を下しているのだろうと不思議に思う。

 私の故郷たる熊本は日本でも有数の人の出入りが少ない県らしく,それが理由なのかどうかは本当のところ分からないが,とにかく方言が氾濫している土地である。
 熊本の人が方言で喋る,まぁこれは当然のことで文句を言うつもりも毛頭無いが,印刷物,そう,市政便りとかその辺で見掛けるポスターとか,そんなのに方言が書かれていることがとても多い。ラジオからも,地方局にしてもここまで?と思うほどよく方言が聞こえてくる。

 地元で生まれ育ちながらも諸所の事情で熊本弁にあまり馴染まなかった私は,それを見てあまり良い気分はしない。
 一歩間違えば,これは非常に排他的な表現だとは思わないのだろうか?
 幸いにして?私は疎外感までは感じないが,それを感じる人もいるだろう。

 地方都市には「都会の人は冷たい」なんて言いたがる人もいるが,これも根拠が不明だと思う。そんなデリカシーが無く排他的な発言をする田舎の方が遙かに冷たいと思う。