六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

妹さえいればいい。1〜9

アニメ直後にガガガ文庫Kindleセールの対象になっていたので,まぁ積んでおこうか?って感じで特に読もうという意欲もなく買っていたのだったが,Kindleのライブラリを開く度に表紙のイラストが「僕たちの物語を読んでよ!」と言ってる気がして,読まないといけない気がして読み始めた。イラストの力すごい。カントクさんのイラストすごい。で,読んでみたら止められない止まらない。9巻まで読んで冗長さでストレスを感じなかった初めてのラノベかもしれない。妹敵視&姉萌え布教の立場を取る私が妹ラノベを気に入るとは?! 物語自体は群像劇で妹はあまり関係なかったのだが。
 

 TRPG千尋ちゃんの秘密まで。
 文章はしっかりしていて読みやすく、物語も面白い。ラノベだけどやたらオタクに媚びた用語の連発などもなく,ストレスなく楽しめた。
 ちょっと?えっちなイラストがあるので電車で読むとき要注意。
  那由多が京に懐いている理由とかお花見の日の千尋と「ぷりけつ」の最悪な出会いとかTRPGの続きとか春斗の「絶界の聖霊騎士」のアニメ第1回放映など。「絶界の聖霊騎士」の件はアニメで見る以上に裏がよくわかって辛い気がした。
  京の誕生日,遊園地・動物園・水族館と恋愛それぞれの事情。伊月が小説を書くようになるまでのこと。登場人物への質問コーナーが挟まれ,女性陣のスリーサイズや好きな作品等などの回答がある。
  あとがきで著者が自ら「今回は僕が過去に書いてきた作品の中で、(他のシリーズはゲームシナリオを含めても)一番頭の悪いお話になったような気がします。」と書いているように,まぁそんな巻だった。
 蚕の出現&蚕とぷりけつの対決によって信じがたい全裸vs下着バトルが繰り広げられ,その後更に信じがたい蚕と那由多の全裸シーンで,まるで全裸担当巻のよう。おまけページに「パンツリボンのつくりかた」。パンツリボンは厚手の生地のパンツで!
  編集部での京さん巻。妹すべのアニメ化や蚕さんの父親,新人賞の選考会,春斗が尊敬する先輩作家の海津登場など。
  失恋から立ち直る方法。ぷりけつ先生の目覚め。那由多の自分磨き。TRPGの続き。新人賞パーティ。アフレコ。ヒロインのようでラスボスのようでヒロインな那由多。
  各々の反応,動き出す関係。新人が加わり,関ヶ原幽を含め表紙の3人の過去が語られ,業界の裏事情も見え隠れする。
  クリスマスにコミケ,お漏らしに新人作家たち。羽島の父と千尋。蚕と京と那由多の新しい生活。羽島父,47歳の若さでアニメ=サザエさんはないと思う…。
 千尋ちゃんの可愛さ全開的な巻だった。千尋ちゃんには是非是非幸せになってもらいたい。秋葉原デートがとても良い感じだったのだが,この路線はないのかしら?
  読み始めたら止められなかった。京さんの就活の話や青葉ちゃんの本の評判や,ロリキャラの撫子ちゃんが登場したりするが,待ちに待った千尋ちゃんの巻だった。続きがとても気になる。いつまで待てば読めるの!? 千尋ちゃんには是非とも妹として幸せになってもらいたい。
 カントクさんあとがきの青葉ちゃんが可愛い。