六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

何故か東京ベイ

先週の土曜日,珍しく午前中の秋葉原を一人でぶらぶら。
これ,昔の中央線の車輌ですよね? らっきー。


いつもと違う光で万世橋の風景を撮ろうと橋の上を歩き回っていると,白人男性に写真を撮ってくれと声をかけられました。何かちょこっと英語で返答したのでしたが,「あなたは英語を話すのですね! 私は日本語喋れない,日本人は英語喋らない,日本に来て6日目で初めて日本人と話ができた」とやたらと喜ばれてしまいました。いや,私より遙かに上手に英語を喋る日本人なんてぜんぜん珍しくないと思うのだけど…?


すごくよく喋る人だったので,橋の上で少しお喋りをすることになってしまいました。この赤煉瓦の塀は昔は駅だったところで駅は1923年の大地震でなくなったんだよ,とか,この川は神田川だよ,とか。白人男性は仕事で横浜へ来たオーストラリア人で,「今日の午後帰国するけど,今日の午前中が唯一フリーな時間で,朝から fish market へ行って,それからここへ来て土産物買ったんだよ」と,土産物のシャツと,USBに差し込んで腹筋させるキン肉マンの玩具を見せてくれました。やっと話ができる日本人に会えたのにもう帰国でとても残念だし,もっと話をしたいからランチを一緒にできないかと言われ,ちょっと困りました。
「13時にホテルの前からバスに乗らなければならない,今からタクシーでホテルへ戻れば一時間くらい時間があるから,一緒に来てくれないか。ホテルは浜松町駅のすぐ近くだから,あなたはランチのあと電車でまた秋葉原へ帰れる」と。うーむ。。。困ったことに,私は別に何の予定もなかったのですよね,その後。楽しかったという気持ちで日本を後にして欲しいなと思ったので,かなり冒険ではありましたが,ランチのお誘いを受けることにし,一緒にタクシーに乗りました。


天下の国際都市東京のタクシー運転手さんならみんな英会話くらいできるだろうと勝手に思っていたのですが,これがそうでもなく,びっくり。
最初に止めたタクシーの運転手さんは,英語がわからなくて「何とかしてくれ」と私に目で訴えるし(通訳と勘違いされている),インターコンチネンタル東京ベイの位置もわからないというし,アメックスが使えるかどうか分からないというし,断りました。次の運転手さんも,英語は困るよという表情で,ホテルも知らないと。でもカードもOKで地図を見て「これなら行ける」というのでそのタクシーに乗りました。
インターコンチネンタル東京ベイ,さすがに立派なホテルです。「東京ベイを知っているか」とオーストラリア人に聞かれ(普通の東京人なら知っているでしょ(^^;),「東京へきて数ヶ月しか経ってないから知らない」と答えると,窓からの景色が素晴らしいから是非写真を撮っていけと言われ,撮ってきたのがこれ。

披露宴を前にしたカップルなのか,下で写真撮影が行われていました。


で,自分では決して食べることなどなさそうなインターコンチネンタルの高い高いサンドイッチ!をご馳走になり,

バスの前で「ばいばい」として帰ってきました。ハグは慣れていないし止めて欲しいんですが(^^;。頼まれていた万世橋の夜景の写真をメールで送ってあげたのですが,無事に返信も返ってきました。電子メールって便利。世界も狭くなったものです。
会って話をしている最中も,メールでも,「日本の食べ物は美味しい,日本の道はゴミがなくて綺麗,日本人は優しい」とかなり日本を気に入ってくれたようでよかったです。ぜひクジラを食べる文化のことも理解して欲しいと内心思いましたが,それはちょっと言えませんでした。「fish market は素晴らしかったから,あなたもぜひ行くべきだ。行ったらメールで知らせてくれ」だそうです。よもや,オーストラリア人から築地へ行けと勧められる日がこようとは?


ところで,私はよく街で知らない人に話しかけられます。何故でしょう。高校生や大学生の頃は,「いつも一人ですたすた歩いていて怖そうで話しかけにくい」と言われていたのに。