六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

ソードアート・オンライン (9) 〜 (12)

8巻を読んだのは2013年5月なのだが,アリシゼーションは評判良さげだったので,完結してからまとめて読もうと計画したらこんな時期になってしまった。
 
ソードアート・オンライン〈9〉アリシゼーション・ビギニング

アリシゼーション・ビギニング。今までとは違った世界のシリーズ。キリトは例によって事件に巻き込まれて?ゲームと呼ぶべきなのか何なのかの世界で冒険を始める。端的に言えば仲間を得て出発するまでなのだが400ページに及ぶ退屈しない内容だった。
 
ソードアート・オンライン〈10〉アリシゼーション・ランニング現実世界では明日菜が素晴らしい行動力を発揮して,忽然と消えてしまったキリトにたどりつく。
アンダーワールドのキリトは,相棒のユージオと共にザッカリアの衛兵隊となり,その後推薦状を受けて首都にある北セントリア修剣学院の初等錬士として,上級修剣士ソルティリーナ・セルルト=リーナ先輩の《傍付き》をしている。園芸という新たな趣味を始めたキリトが育てているのは,ノーランガルズ北帝国では育たないとされている,《不朽の壁》の向こうウェスダラス西帝国の固有種ゼフィリア。ソードアートを展開するキリトは今更当然すぎるが,こういう方法でアンダーワールドに迫っていくやり方は興味深かった。
リーナ先輩がとても魅力的だった。この先彼女の登場がなくなるのだったら残念だ。一方明日菜がウザい。世の中的には人気なのかもだけど,口を開けば「キリト君が」「キリト君は」「キリト君なら」で私はこういうタイプの女の子うんざり。
 
ソードアート・オンライン〈11〉アリシゼーション・ターニング上級修剣士になったユージオに執拗に絡んでくるウンベールとライオス。思わぬ形でついた決着,思わぬ形で叶った夢。ターニングポイントを迎え,特に後半は息つく暇もなく読み進めてしまう迫力があった。カーディナルとの出会いによってアンダーワールドの秘密が明らかになってゆくが解決に近づいたのかというと怪しいようだ。
 
ソードアート・オンライン〈12〉アリシゼーション・ライジンカーディナルの長い話が終わり,セントラル・カセドラルへ送り出されたユージオとキリトは塔を登っていく。かの日にアリスを連れ去ったデュソルバート・シンセシス・セブン。幼い少女の姿をしたリネル・シンセシス・トゥエニエイトにフィゼル・シンセシス・トゥエニナイン。4人の整合騎士を従えた整合騎士第二位のファナティオ・シンセシス・ツー。百七年も塔の上下を繋ぐエレベーターを動かしている昇降係の少女。八十階《雲上庭園》のアリス・シンセシス・サーティ。