日本古来の神話や伝統的な神秘的なものみたいな世界観がけっこう好きなので、荻原規子氏独特の世界だったけれど面白かった。アニメは5巻までだったので最終巻まで読んでスッキリ。文の運び方も好きだった。この先どうなるか肝心なことはわからないままだけれど、このままでもいいかなという終わり方。
登場人物が多すぎず少なすぎず個性的。子供っぽくて意地っ張りだけど良い子で深行の魅力は格別だったかな。宗田真響は良い子かもしれないけれど苦手。真夏ときょうだいでなかったら信用できない感じがしたが、それもスパイスとして良かった。高柳は最初から嫌な奴的存在として出てきたけれど、悪い奴とは思えなかった。しかしこの人達みたいに何でも疑いながら生きていかなくちゃいけなかったら大変。ばかみたいに人を信じちゃうことに関しては泉水子より酷い私など,この学園にいたらあっという間に騙されて他人のコマに利用されそう(^^;。
まぁとにかく、こんな世界がこの世のどこかにあるのかもねと思って読むと楽しい。アニメもう一度見ようかな。
高校入学から。宗田真響・真夏・真澄との出会い。高柳との対立。生徒会長の如月・ジーン・仄香や初代生徒会長である村上穂高との出会い。異なった姿で現れた和宮。深行の言動は何の罪も無い泉水子に対しては八つ当たりにしかなっていないし、泉水子かわいそうだなと。でもおかげで一人であることの自覚が生まれ彼女は変わっていこうとする。初めてのお化粧は変わっていく彼女の象徴でもある気がした。
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