六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

本の記録(2020-02)

 『本好きの下剋上』第四部を読み進めて終わった。現在第四部の最終巻だが,この後は書籍化されていないので,Web版で長い長い第五部を読むことになる。
 文体がラノベっぽいけれど,著者は凄く頭良く物語は深い。壮大な舞台設定はハリー・ポッターに引けを取らない。長いのに飽きることなく読み続けていたくなるから凄いと思う。

2月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2256
ナイス数:16

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員III」 (TOブックスラノベ)本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員III」 (TOブックスラノベ)感想
 問題を起こしすぎて貴族院から呼び戻されたローゼマイン。印刷業や神殿の仕事などをこなしてまた貴族院へ戻り,一年生が終わってアンゲリカは卒業する。一年間に貴族院で得た様々な情報を集め,魔力圧縮を教え,フィリーネと弟の件を解決。そしてついに,下町とのけじめをつける時がやってくる。
 なかなか学ばないローゼマインにイライラするが,確かにリヒャルダの言う通り時間が短すぎたということはあるだろう。エーレンフェストとローゼマインを守るためみんなが奔走する感じ。ユストクスが面白すぎるので今後もどんどん活躍してほしい。ハンネローレはこの先ローゼマインに振り回されて苦労しそうで,登場の瞬間から同情している。
読了日:02月02日 著者:香月美夜
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員IV」 (TOブックスラノベ)本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員IV」 (TOブックスラノベ)感想
 婚約発表にシュバルツとヴァイスの服のための魔法の布やインク作り。ローゼマインが拘っている図書委員の腕章だが,私は小学校から高校まで一度もそのようなものを着ける学校に所属したことがない。腕章って幼稚園の時にスモックの上につけたくらいだ。最近の学校はつけるのだろうか? ハルデンツェルの記念式と春の訪れは今後のエーレンフェストに影響を及ぼしそうで楽しみ。
読了日:02月05日 著者:香月美夜
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員V」 (TOブックスラノベ)本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員V」 (TOブックスラノベ)感想
 ランプレヒト兄様の結婚式にアーレンスバッハからやってきた花嫁。渦巻くヴェローニカ派の陰謀の中を泳ぎ切るために苦労するヴェローニカ派の子供たち。染色技術の復活やブリュンヒルデの実家であるグレッシェルでの印刷業開始,そして貴族院での新しい二年目。「自重しない」と繰り返すローゼマインの我の強さにほとほと嫌気がさしているが,こんな子でなければやりたいことを実現し世界を変えられないのだろうとも思う。二年目の貴族院生活,ヴィルフリート頑張ってね,シャルロット頑張ってねと思いつつ次の巻へ読み進む。
読了日:02月11日 著者:香月美夜
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員VI」 (TOブックスラノベ)本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員VI」 (TOブックスラノベ)感想
 貴族院での2年目が始まる。ハンネローレやヒルデブラント王子と共に図書委員をすると張り切るローゼマイン。魔石の作り方の実習や,名を捧げたいと悩むローデリヒ,エーレンフェストの森へ現れた質の悪い魔物ターニスベファレンとの戦いなどなど。またしても王族と関係を深めてしまい,保護者達に叱られるためにローゼマインはエーレンフェストへ帰還する。
 求婚用の魔石で女の子達が目を輝かせるシーンがあり,ローゼマインもそういう話が大好きらしいが,本当に世の女の子って恋バナってやつがそんなに好きなのだろうか。今も昔も他人の恋愛などに興味を持てない私は不思議に思う。
読了日:02月17日 著者:香月美夜
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員VII」 (TOブックスラノベ)本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員VII」 (TOブックスラノベ)感想
 聖典の話は興味深い。この物語の深さを感じる。
 ターニスベファレンの事情聴取や魔石のネックレスなどなど,とにかくフェルディナンドの優秀さが際立つ。ローゼマインは相変わらず優秀でポンコツ。ローゼマインの貴族院での2年目が終わり,コルネリウス兄様とハルトムートが卒業する。
 中央の聖典至上主義者と王族の問題など,視点がエーレンフェストから国全体へと広がっていく巻だ。
読了日:02月23日 著者:香月美夜
本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員VIII」 (TOブックスラノベ)本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員VIII」 (TOブックスラノベ)感想
 コルネリウス兄様とハルトムートが卒業し,ローゼマインは新たな側近を下の学年から探すのに苦労する。そして,貴族院でのローゼマインの活躍や王族との繋がり,中央神殿との確執などが原因で,領主会議ではエーレンフェストは苦しい決断を強いられる。
 この先は中央やアーレンスバッハとの確執の中で,しかもフェルディナンドという最高の後ろ盾を失ってローゼマインはどう動いて行くのか。フェルディナンドとエックハルトという優秀な騎士を欠いて魔獣との戦いも苦しくなってゆくのでは。本だの司書だのはもはやどうでもよく,異世界の国の歴史物を読む感じで面白くなっていきそうだ。
読了日:02月28日 著者:香月美夜

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