ストライクウィッチーズ エーリカ・ハルトマン1941
501部隊の中でも特にカールスラント勢はお気に入りだし,ガルパン前日譚で評価が高い『リトルアーミー』著者ということで思わず買ってしまった。とても良かった。
1940年夏,帝政カールスラントはネウロイに陥落。1941年,祖国を追われてブリタニアへ撤退したエーリカ・ハルトマン(13歳)は少尉。上官のゲルトルート・バルクホルン(15歳)は中尉。501部隊とほぼ同じ雰囲気でミーナ大尉(15歳)が指揮している。
エーリカはのんびり屋でだらしなくトゥルーデに怒られまくっているが,空の上では別人。トゥルーデは妹がネウロイの犠牲で寝たきりになったためイライラしてばかりで,ミーナもエーリカも彼女のことを心配している。ミーナは,トゥルーデとエーリカは良いコンビだと思っており,エーリカがトゥルーデの側にいることで安心している様子。そしてミーナは統合戦闘航空団の計画を立て始めている。苛立って怒鳴り散らすトゥルーデに,めげずに抱きついていくエーリカの包容力には感心した。それでも苛立ちから解放されないトゥルーデだが,調子狂って自己嫌悪になるところがかわいい。
他にも魅力的なウィッチたちが出てきた。ミーナの上官になるアドルフィーネ・ガランド中佐(20歳)はエーリカをも負かす凄腕の持ち主。街で買い物をしている時に知り合ったブリタニアのウィッチ,ハリエット・スティーア中尉は16歳で明るく屈託のない性格。お菓子大好きなエーリカを可愛がり,ついでに才能も見抜く。任務途中の海の上で出会ったオストマルクのウィッチ,ヴィクトリア・ウルバノウィッチュ少佐(18歳)は不思議にみんなを和ませる女性。
ガリアにネウロイの巣が発見され,ブリタニアを最後の砦にミーナが提唱していた統合戦闘航空団の計画が実行が決まる。1941年春,欧州本土からブリタニアへの撤退は完了。
巻末の年表や世界地図がとても参考になる。
ストライクウィッチーズ エーリカ・ハルトマン1941 (角川コミックス・エース)
- 作者: 槌居
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2016/09/26
- メディア: Kindle版
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『リトルアーミー』読もうかな。