まったくもって実にライトだった。そして確かに筒井康隆だった。冒頭の「見られている」ですぐに『七瀬ふたたび』が頭の中に甦った。性が堂々とあっけらかんと語られることも、ブラックなところも、ライトになってなお損なわれること無く健在。だけど、軽く読み流しておしまい。ビアンカは、七瀬ほど魅力的ではなかった(と私には思われた)し、他の登場人物たちもそうだった。これの続編が出ても、それを読むくらいなら七瀬三部作をもう一度紐解く時間に費やしたいと思ったのだった。
それにしてもオソロシイ女子高生たちだ。私が女子高生だった頃は…いや、やめておこう(^^;。
- 作者: 筒井康隆,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/08/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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