猛暑いろいろ

今朝の産経新聞の社会面で「今夏やはり記録的猛暑」という見出しの記事が載っていました。国内最高気温を74年ぶりに塗り替え，全国101地点（10年以上観測記録のある地点の12％）でその地点での観測史上最高を記録し，苫小牧や与那国島では初めての猛暑日を記録し，熊谷など8箇所で8月の猛暑日最多を記録したとのことです。
が…，今年だけが特別ひどく暑かったという印象のない私は，この夏繰り返されたこの手のニュースにどうしても懐疑的。まず，新聞記事では39℃以上で記録を塗り替えた地点14箇所が列挙されていましたが，かなり地域が偏っています。埼玉県3箇所，岐阜県7箇所，群馬県2箇所，京都府1箇所，岡山県1箇所。ま，39℃以上限定なので，内陸の県が多いのは仕方がないとしても，本当に全国的な現象だったのかしらと思います。まぁ本当かもしれませんけどね。
釈然としなかったので，気象庁の「過去の気象データ検索」のページを使って，毎日はてなグラフにつけている3都市に京都と熊谷を加え，過去7年間（2001〜2007年）の5月〜10月の猛暑日の日数を調べました。2007年は暫定値ということで「:」をつけています。

猛暑日（真夏日に非ず(^^;）の日数

都市名	2001	2002	2003	2004	2005	2006	2007	avg.	max.
熊本市	27	13	14	21	19	22	23:	19.9	37.7
京都市	24	23	11	19	16	18	20:	18.7	38.6
名古屋市	14	21	2	16	18	14	14:	14.1	39.4
東京	8	6	0	6	2	3	7:	4.6	39.5
熊谷市	16	26	7	27	14	10	20:	17.1	40.9

確かに熊本も20日以上の猛暑日があれば暑い夏といえそうで，今年は暑かったようです。たまたま私が初めて熊本で過ごした2001年の夏の猛暑日が27日もあったため，熊本の夏は暑い，こんなものではない！と思い込んでいたようです。例年に比べて梅雨が長く，短期間にどばっと猛暑日があったので，涼しかった７月の印象が「暑い夏」の印象を払拭してしまったということもありそうです。

ところで暑さを訴える同記事に熊本と京都の名はチラリとも出てきませんでしたが，猛暑日の日数を8月に限定しなければ，熊谷に見劣りしないこともわかりました(^^;。ただ，日数だけ見ると熊本は断トツ暑そうですが，熊本は京都や名古屋や東京のような大都会ではないのでヒートアイランドの影響も少ないし，また熊谷みたいにフェーン現象に悩まされる土地柄でもないので，36℃がずーっと続くことはあっても，38℃や39℃になることは，まずありません。マイルドですか(^^;？