六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

太宰府観光

九州国立博物館。私が今まで行った国立博物館の中で,最低。見たのは文化交流展示室と称する展示室だが,博物館にしては解説がお粗末。その解説も,読んで欲しいと思っていないのでは?という印象を受けた。ディスプレイに近い,そう,まるで万博のパビリオンの一つであるかのよう。「常設展示室」という名前でないことを疑問に思ったが,博物館の展示室という位置づけではないのだろうか。
しかし,何より許せなかったのは,展示されていたアジアの地図の日本海に,“東海”という名が併記されていたこと(ついでに書くと,さすがの韓国も憚っている“西海”まで)。国立の博物館がこんなことでいいのか!? 本当にあるまじき国民への裏切り行為に思えた。これは,文部科学省と外務省と首相官邸へ抗議するべきかもしれない。また,日本人への蔑称である“倭人”という名を日本人自らが使ってよいものだろうか。まぁ,とにかく突っ込みどころ満載で,かなり怒りながら博物館を出ることになった。
その後訪れた太宰府天満宮で,飛梅と鷽を見て,ようやく気分を直すことができたのだった。あぁ日本の文化は素晴らしい。

ところが,夜,CSで『映像の世紀』を見て,またむかむか。そりゃ,ヒトラーは悪いだろう。しかしな,君ら,そんなにヒトラーに助けてもらって歓迎したくせに,今では全て知らぬ存ぜぬヒトラーナチスだけが悪かったみたいなことにしてよいのかい。イギリスよ,チェコを見捨ててヒトラーの侵略を認めたくせに,正義面していてよいのかい。途中からムカムカを通り越して悲しくなったのだった。