六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

ダンジョン飯

 かなり面白かった。続きが出たら是非読みたい。

 倒したモンスターを食材として利用しながらダンジョンを進んでいく物語。ダンジョンの奥でレッドドラゴンに飲み込まれた主人公ライオスの妹を救うことがダンジョンに潜った目的だが、主人公一行はお金がなくて食料を買えない。そもそも妹がドラゴンに飲み込まれたのも空腹でうまく戦えなかったから。冒険者にはバランスのよい食生活が大変重要なのだ。
 運良く魔物食の研究者であるドワーフのセンシに出会い、レッドドラゴンを調理してみたかった彼が仲間に加わることで豊かな魔物食生活が始まる。大サソリと歩き茸の水炊き、人喰い植物のタルト、バジリスクのロースト、マンドレイクバジリスクのオムレツ、マンドレイクかき揚げと大蝙蝠の天ぷら、動く鎧でフルコース。
 生き物を食材として加工していくのだから、ぐろい場面が少々。登場するのはファンタジー界の有名どころなモンスターで、構造や生態など面白かった。あとパーティで魔法使い役をしているエルフの女性マルシルが一々とても楽しかった。
  食べるだけではなく、食材調達の話や洞窟内での他者との関係など、相変わらず魔物を食べつつ多彩な展開。
 まずはゴーレムの使い方。斬新だ! オークの世界。オークも人の子!? ミミックの食べ方。いやミミックの生態なんて考えたこともなかった。小さいミミックは色々なところに潜んでいるらしい。チャルチャックの年齢。寿命が違う種族が一緒に旅しているのが面白い。宝虫が食べられるとは。見た目がよろしいと言ってもあまりコインを見て食欲はわかない気がする。幽霊は怖かった。厄除け聖水。みんなファリンのありがたみを実感。凄い人だったんだ。生ける絵画の中での食事。さすがにリアルのお腹は満たないと思う。美しきケルビー、馬油で洗髪いや洗髭? そうそう、何気にマルシルの髪の結い方が印象に残った。髪を整えるのは魔法使いの基本らしい。
 
 
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