六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10.5

生徒会の予算を使い切るための依頼ストーリー。特に前半はいろはす物語。なにげに一番魅力的なヒロインではないだろうか、彼女は。ゆきのん&ゆいちゃんが霞んでゆく。最後にきっちり小町が出てきて現実? まぁ既にかなり前からだが、八幡がぼっちであるとか引きこもりであるとか、そういう期待は既にしていない。彼が人も羨むリア充であることが更に明確になっただけのことである。10.5などという中途半端な番号を振らなければならない理由が分からなかった。
 

 こんななんてことない日常の一幕を、あとどれだけ積み重ねることができるだろうか。
 いつか、この写真を懐かしく感じるような年齢になったとき、その思い出はどんな痛みを伴うのだろう。
 そんなことを思いながら、俺はシャッターを切った。

 
 私は写真に写るのは苦手で、人間を撮るのも苦手だけど、過ぎていく一瞬一瞬を残したいという気持ちはかなり強い方だと思う。だからいつも撮っている。
 「私たちの世代は、きっと老いやすい世代なのだ」と書いたのは柴田翔(『されどわれらが日々― 』)。もちろんかの小説とは何もかもが異なるけれど、ただ、こうして若さは過ぎてゆくのだと思ったのだった。過ぎて過ぎていつか遠くて他人事のようになっていく。『されどわれらが日々― 』はまだ手元にあったっけ。あんなに繰り返し読んだのに、ここ30年くらい読んでいなかった。久しぶりに読んでみようか。
 

 
 
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