六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

恋と嘘 (1)

 16歳になると、少子化対策基本法に則り、政府によって遺伝子情報を基に決められた結婚相手が通知される。政府通知が来ると恋愛禁止になり、国が決めた相手と結婚する。互いの欠点を補える固体同士による子供が生まれるため、能力が高く身体も丈夫な国民が育つ…。世界も物語も真剣なようなギャグなような。主人公の少年はどこにでもいる古墳好きな15歳?古墳好きな少年ってそんなに一般的ではないよね?
 最適な相性の遺伝子を持つ相手と結婚しなければならない世界って、目的によっては理にかなっているのだろう。私は遺伝子の囁きとやらを全く感じない人なので、子供超絶興味ないし、そんなことになったら不幸そうだけど。だいたいどう頑張っても出産とか痛そうで酒も飲めなくなる面倒なことは女性がやることになるよね?などという個人的文句はともかく、昔は親が決めた知らない人と結婚式で初めて顔を合わせて結婚するようなことが普通にあったわけだし、結婚って意外に誰とでもできるものなのかもしれない。程度の問題であって誰と結婚しようと忍耐の契約だから。いや、もちろん幸せな人もたくさんいるでしょうけどね。話が逸れた。結婚強制より恋愛禁止の方が大変。何しろ好きになる相手は選べないし本人の都合とは無関係。こんな制度の世界だったら、いっそ16歳まで男女別々の学校にでもしておいたら悲劇は少なくなるだろうに?
 高崎美咲と真田莉々菜、高崎さんの方が人気っぽいけれど、私は莉々菜が好き。ストレートで良い。美咲ちゃんは繊細だし変な嘘をついたりして女の子っぽい可愛さなのだと思うけれど、こういう子、何でも真に受けてしまう私は苦手なのだ。
 『4.5 友だちの恋』仁坂くん。私は腐女子(←ほぼ理解できない)ではないけど切ない。恋を、愛を、嘘を、見落とすなんて簡単だよ、簡単。莉々菜に幸せをと願いつつ2巻を待とう。
 

☆★