たぶん、昔からそれだけが欲しくてそれ以外はいらなくて、それ以外のものを憎んですらいた。だけど一向に手に入らないから、そんなものは存在しないとそう思っていた。
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9』 (ガガガ文庫) 渡航 [p.241]
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (9) (ガガガ文庫)
- 作者: 渡航,ぽんかん(8)
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/04/18
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (26件) を見る
- 作者: 渡航
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/04/25
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (3件) を見る
最初はうざいキャラなのかと思った一色も三浦も、戸部も葉山も、物語が進むにつれて、実際に人が知り合うに連れて理解していくように色々な面が見えてくる。そう、うざいだけの人物なんて存在しないのだ。カッコイイだけの素敵な人など存在しないようにね。頭で考えて当然のことなのに、現実には偏見というフィルターが正当な評価をはばむものなのだ。本の中だろうが現実の世界だろうが。
いろは逞しかったなー。感心した。