六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

晴れというより大地震

本日の最低気温2.9℃,最高気温10.9℃。
今日の最終便で熊本へ飛ぶ予定でした。荷物をまとめ,もう20分くらいで家を出ようかというとき,揺れ始めました。
何か大きい! 先日の地震の余震ですぐに収まるかと思いきや,揺れは強くなるばかり。もう終わるだろう,もう終わるだろうと何度思ってもおさまらず,これでもか,これでもかと揺れ続けました。オカメインコはパニックになり,私は45cm四方の大きな鳥かごを抱きかかえてインコに声をかけ続けました。後ろでは家の中の物がバラバラと倒れて落ちていく音が。途中から,もう終わるだろうとは思えなくなり,もうダメかもしれない,もうダメかもしれないと思いつつ,かなり長い間過ごしました。家の外では野鳥が乱舞し,木や電柱がゆさゆさ揺れていました。
大阪府枚方市で被災した阪神淡路大震災のときより遙かに怖かったです。震度5弱と出ていましたが,5強はあった感覚だった*1し,揺れ自体より揺れが長いことが本当に怖かった。
こういう地震を想定して,家を選ぶときは比較的新しい鉄筋にしたし,ハザードマップで安全そうな場所を選びましたし,家の中の家具などには地震対策を施していましたが,今回はそれが本当に効きました。家の中は色々なものが散らばりましたが,あの地震でこの程度で済んだのは本当に幸いだったというべきでしょう。
その後も大きな余震が次々に来るし,そのたびにオカメインコはパニックだし,揺れで酔ったような状態になり吐き気がします。一応駅まで行ってみましたが,家を出ると近所の石灯籠が倒れて分解しており,建物の中にいられなくなった人がいっぱい溢れていました。案の定地下鉄も止まっていたので,急いでANAのサイトで飛行機を変更。一つ早い便にしていたら,大荷物を持ったままどこかの地下鉄の駅で立ち往生するか空港で夜をあかすことになったでしょう。家を出る前だったのが不幸中の幸いでした。
明日から家を空けることにしていて食物がなかったので夕方買い物に行きましたが,スーパーの酒売り場の棚がからっぽで,店の中はアルコールのにおい。みんな倒れて落ちて割れたのでしょうね。おにぎりは帰宅者などが買っていったのでしょう,売り切れていました。不忍通りは歩いて帰る人でごったがえしており,公衆電話には人が並んでいます。傾いた電信柱には黄色いテープが貼られ,家の前の細い道は通行止め。すぐ近くに高度救命救急センターがあるのでサイレンの音が絶え間なく聞こえ,それがまた恐怖を誘います。余震が続くので,夜になっても気分が悪く吐き気がしています。乗り物酔いみたいな感じ。
テレビ東京地震特番をやっている。本当にこんな日が来ようとは。
東京でこれだから,東北地方の方々が本当に心配です。ぽんこさん?しゃろんさん?ゆーぐれなさん?

*1:東京23区,やっぱり5強でした。弱のわけないよね,あれが。