六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

配偶者の呼び方

最近はこだわっている人も多いですね。ネットでも色々な呼び方を見掛けます。
私も昔はものすごくこだわりがありました。もう時効なので白状?しますが,若かりし頃の私は「ご主人」とか「奥さん」とか「旦那様」とか「家内」とか,何となく昔の男女役割的意味を含有しそうな単語には悉く目くじらをたてて攻撃し,自分の耳に届く範囲からそういった言葉を排除しようと頑張っていました。そして,そういう色のないプレーンな言葉を選ぼうと苦慮していました。しかし,日本語には誰もが自然に受け入れるそういった言葉が無い! 自分の配偶者を「連れ合い」と呼ぶのはまだよいとして,話し相手の配偶者を「お連れ合い様」とか言ったところで「なんのこと?」って感じです。
そうこうするうちに年を取って丸くなった…のか?価値観が大きく変わって,そんな言葉が悪いとは思わなくなりました。馴染んだ日本語だし,聞いていてしっくりくる。ただ,「主人」とか「ダンナ」とかいう言葉を他人が使っても何とも思わないけど,自分ではどうしても使えません。何ってわけじゃないけど,何か違う気がして。自分の配偶者のことは「夫」ときによって「家人」と呼び,他人,特に目上の人の配偶者のことは「奥様」とか「ご主人」と言います。無難だし。古風かつ自分に違和感のない言葉があると素敵だと思うのですが,ありませんね,というか知りません。夏目漱石の「こころ」に出てくる「細君」はいいなぁと思ったものです。
ところで,最近「相方」という呼び方をよく見掛けます。誰のことか分かるし別に良いのだけど,ただ,どうしても毎回「漫才?」と思ってしまいます。この呼び方は増えている気がするので,漫才と思わないように意識改革しないと…?