六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

ラクトース

「牛乳は身体にいい」「牛乳を飲め」と吹聴するマスコミその他に,以前から疑問を感じていました。食物の嗜好を押し付けることへの反発も少しありましたが,それより,あまりに無責任だからです。日本人の成人は,ラクトース(乳糖)を分解するのに十分なラクターゼを持っている人ばかりではありません。持たない人にとって牛乳は下痢や腹痛を引き起こす怖い飲み物です。昔から知られていることです(私は大学で生物化学を学んだとき知りました)。それなのに牛乳を飲むリスクについては殆ど語られません。最近,まるで牛乳を飲まない消費者が生産者を苦しめているかのような報道をするテレビ番組を見て,誠に遺憾でした。

どこかに日本人のラクトース分解能力について解説したサイトはないのか!? と思って探したら,ありました*1。「生活習慣病を予防する食生活」というサイトの1ページです。

私は,ホワイトソースを作るときでさえ牛乳ではなく豆乳を使います。値段がいくら下がっても牛乳は買わないと思います。でも,バターやチーズのような乳製品は,今よりもっと値上がりしても買います。これら乳加工製品の炭水化物含有量は生乳に比べてかなり少なく安心ですし,何より食事には楽しみも必要ですから。

*1:ラクトースは重要だから毎日牛乳を飲んでラクターゼ活性の高い体質にしろと書いているサイトもありましたが,何だか牛乳を売りたいだけに見えて,私はこちらの論拠には説得力を見出せませんでした。