7月の続きで『"小林さんちのメイドラゴン』と，スピンオフの『小林さんちのメイドラゴン エルマのＯＬ日記』。両方とも各話読み切りタイプなので，読みたいときに気軽に読んで和める。
『好きな子がめがねを忘れた』は，以前kindle無料で1巻だけ読んでいて気になっていた。眼鏡愛が半端ない。大変微笑ましい中学生の恋人未満カップルの物語。
『月刊少女野崎くん』『信長の忍び』『かぐや様は告らせたい』は，たまに新刊を買って続きを読むのだ。
『かげきしょうじょ！！』は現在アニメが放映中で1巻のみkindle無料になっていたので。アニメとは最初から構成がかなり異なっていて，アニメに出てくるストーリーでもその合間に知らないエピソードがあったりして全巻読んでみたい気がするが，そんなに買ってられないし，いや読んでいられないし，迷い所。
『イネという不思議な植物 』は，kindleでちくま書房のセールをやっている時に適当に買っておいた本。ちくまプリマー新書は高校生くらいが対象と思われ平易な文章でコンパクトにまとまっているのでこの分野に馴染みがない人にはお勧めだと思うが，大学で植物が専門だった私には物足りなかった。まぁ色々復習になった。
『ベルサイユのばら』は，テレビアニメ「かげきしょうじょ!!」を見て読み返したくなったので。ヴァイオリンを持つオスカルの手がおかしいのが気になってしまった。兎にも角にもこれを24歳の若さで描いた池田理代子氏は天才だと思う。
『花岡ちゃんの夏休み』十数年に一度くらいの頻度で収録作品の『胸さわぎの草むら』が読みたくなるので。
『人間なんてさびしいね』やなせたかしさんって一般的にはアンパンマンの生みの親らしいが，私にとっては1970年代の昔からこの詩集の作者。高校生の頃から数十年に一度くらいの頻度で読み返す。
『堕落論』『続堕落論』2冊合わせてもせいぜい30ページですぐに読み終わるし，ひと味違った感性で歯切れ良く書かれた文章が，何度読んでも実に小気味よい。
8月の読書メーター
読んだ本の数：27
読んだページ数：2835
小林さんちのメイドラゴン ： 7 (アクションコミックス)の感想
エルマ子供達を引率してピクニック。トールの趣味さがし。ファフニールとルコアの同人誌。カンナニューヨークへ行く。イルルとお人形のこと。エルマとトールのめんどくさくて素敵な関係。翔太と小林さんイギリスの魔法学校へ。小林さんいつの間にか魔法使い？ 何勢に入るべきか悩むカンナ。小林さんの禁酒。道端で一緒に飲んだおじさんは…。
読了日：08月01日 著者：クール教信者
小林さんちのメイドラゴン ： 8 (アクションコミックス)の感想
今までと少し毛色が変わり1巻ほぼカンナの物語。父親を見捨て名カンナとカンナを諦めない小林さんの物語。
キムンカムイがやってきた理由は調和勢の白竜公ルミネースとの戦いのために，カンナが壊した龍玉が必要になったというもの。しかし黒幕は一緒にやってきたアーザードという魔法使いだった。現状とこれからに悩む小林さんに専務が「強くなってみる？」とちょっかいを出す。エルマとファフニールさん，ルコアさんも各々の立場で動くのだった。
読了日：08月03日 著者：クール教信者
小林さんちのメイドラゴン ： 9 【電子コミック限定特典付き】 (アクションコミックス)の感想
小林さんの服を考えるトール。小林さんが好きな献立ばかりでカンナ＆イルルからクレームがつき新しい献立を考えるトール。イルルには発情期があるそうだ。ファフニールさん新しいPCを作るためにアキバへ行く。出来上がったのは呪いのPC？ 小林さん昇進チャンス！ついでに専務に守護者まで？ カンナ父山獣神キムンカムイ，トール父終焉帝ダモクレス，エルマ祖母テルネの家庭訪問。トールの脱皮事件。エルマとトール運転免許を取ってドライブ勝負。ルコアさんの悩みを見抜く翔太君。
読了日：08月04日 著者：クール教信者
小林さんちのメイドラゴン ： 10 (アクションコミックス)の感想
「関係の進展」がテーマな巻。一人になって色々考える小林さん。トールと出会った山の中で現れたのは？ 小林さんとトール休日二人っきりの過ごし方。エルマとテルネ。探偵「浅戸建」となったアーザードとジョージー，そしてメイドアイドルライブ。トール唯一の弱点逆鱗。翔太君の成長痛。ルコアさんに負けてエルマと一緒に特訓するトール。エルマとトールの仲は少しずつ変化していく。
読了日：08月04日 著者：クール教信者
小林さんちのメイドラゴン ： 11【電子版は水着回がフルカラーだよ】 (アクションコミックス)の感想
小林さんと結婚に始まりエルマと結婚で終わる巻。
カンナの給食を視察するトール。小林さんの中の神剣。全カラーの水着会。ファフニールさん家出？ 才川とキムンカムイの出会いの話。恋バナの才能が無い小林さん。共通点を認識し仲良くなったタケトと翔太のこと等々。
次回はエルマを諦めない小林さんとトールの物語になるのだろうか？
読了日：08月05日 著者：クール教信者
好きな子がめがねを忘れた 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)の感想
続きを読むために再読。小村くんが大変かわいい。
読了日：08月05日 著者：藤近小梅
好きな子がめがねを忘れた 2巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)の感想
三重さんマスク登校。三重さんラブレターを拾う。三重さんパンのシールが気になる。三重さん間違えてブラックコーヒーを買ってしまう。小村くん三重さんとスーパーでお買い物。バレンタインデー。体重を気にする三重さん。遅刻しそうな二人。ホワイトデー。小村くん教科書を忘れる。三重さんの新しい眼鏡を選ぶ。
三重さんが何しても可愛いと思う小村くんと天然すぎる三重さんが安定している巻。
読了日：08月05日 著者：藤近小梅
好きな子がめがねを忘れた 3巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)の感想
小村くんを気遣って見えるふりをする三重さん。進級し3年生になり新しいクラスに新しい席。美術の時間。三重さんの眼鏡を持ち帰ってしまった小村くん。映画鑑賞の授業などなど。
読了日：08月05日 著者：藤近小梅
好きな子がめがねを忘れた 4巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)の感想
あすかちゃん宅でお泊まり会な三重さん。水泳の授業。最近の中学生の水着はスクール水着ではないのね？？私もこういうのが良かった…。告白と猫。雨の日の三重さん。しりとり力。校外学習の日。あすかちゃんと八坂くん。
読了日：08月05日 著者：藤近小梅
好きな子がめがねを忘れた 5巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)の感想
珍しがる染谷さんとちょっと髪型が変わった三重さん。小村さんの髪。文化祭の準備。ピアスを開けろと勧める小村母。三重さんの門限は18時。針刺しとメンダコ。
読了日：08月05日 著者：藤近小梅
好きな子がめがねを忘れた 6巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)の感想
進路希望調査と将来の夢。調理実習のクッキー。色々考えている東くん。逆上がりと鼻血。伊達眼鏡と小村くん。編み込みヘア。そして中学校最後の夏休みがやってくる。
読了日：08月05日 著者：藤近小梅
好きな子がめがねを忘れた 7巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)の感想
夏休みが始まった。宿題はさっさと終わらせる二人。そして夏休みデートでゲームセンターに水族館。帰りの電車の中に今日の記念。少しずつ少しずつ近づいていく様子が可愛らしい。
読了日：08月05日 著者：藤近小梅
小林さんちのメイドラゴン エルマのＯＬ日記 ： 1 (アクションコミックス)の感想
『小林さんちのメイドラゴン』スピンオフ。
文字通りエルマを主人公で会社の同僚達と過ごす日々のOL生活の物語。大食いで常識がないけれど，優秀でコミュ力高くみんなに慕われるエルマは本編のままで違和感もなく楽しく読めた。
ランチや合コン，社員旅行にも行き，お菓子作りをしたり，お祭りで食べ歩いたり，デスマーチを経験したり，服を買いに行ったりする。
読了日：08月06日 著者：カザマアヤミ,クール教信者
彼女、お借りします（２） (週刊少年マガジンコミックス)の感想
1巻は2018年12月に読了。主人公の和也がどうしようもない優柔不断男でイライラしたので続きを読む気はなかったのだが，kindleで0円だったので読んでみた。アニメで見た場面ばかりでアニメ通り。飲み会の帰りにマミに誘惑され，千鶴が海に落ちるまで。相変わらず和也は優柔不断男でほぼ同情の余地もないし勝手に不幸になれクズと思ってしまうが，一応彼の良い部分を紹介する巻。優柔不断だけど純真で良い奴ではあるのだった。
読了日：08月06日 著者：宮島礼吏
月刊少女野崎くん 12巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)の感想
相変わらず面白かった。しかしたまに読むと，誰が野崎くんのことやアシスタントのことを知っていて，誰が誰に隠しているのかを忘れているので，相関図を確認しないと！
今回は野崎くんが瀬尾のために作ったぬいぐるみの話や千代ちゃんのクラスで流行ったメール告白ゲーム，都さんと御子柴くんの喫茶店シーンなどが心に残っている。
読了日：08月11日 著者：椿いづみ
信長の忍び 17 (ヤングアニマルコミックス)の感想
18巻を読む前に再読。千鳥と助は上杉偵察から帰還。別所に謀反された秀吉は播磨で窮地に。秀吉のもとでは黒田官兵衛が頭角を現し，半兵衛と合わせ「両兵衛」と呼ばれていた。信長は毛利との決戦を決意。鉄甲船が完成し，千鳥たちは毛利から本願寺への兵糧輸送を遮断するために赴き，織田家九鬼水軍は淡輪沖海戦にて雑賀水軍に勝利。荒木村重の謀反。明智光秀の娘，玉の輿入れ。信長は村重を討つため出陣し，海の上では村上水軍と九鬼水軍による第二次木津川口の海戦，九鬼水軍が勝利した。千鳥の人生に大きな影響を及ぼす「天正伊賀の乱」とは？
読了日：08月12日 著者：重野なおき
信長の忍び 18 (ヤングアニマルコミックス)の感想
荒木村重討伐の開始。村重の有岡城で囚われの身の黒田官兵衛。黒田が寝返ったと判断した信長は息子松寿丸を殺すように命じ，松寿丸は竹中半兵衛によって救われる。信長と鷹狩り。光秀は重要な仕事を多数任されている。本願寺攻め・雑賀攻め・松永攻め・播磨援軍・荒木攻め・長宗我部家との外交，そして丹波攻略。八上城の波多野秀治を4年がかりで落とした光秀は褒められても釈然としない。一方，武田と北条が仲違い。竹中半兵衛の最期。追い詰められる荒木村重。故郷へ向かう千鳥と助蔵。信長の息子，織田信雄の独断で始まる天正伊賀の乱勃発。
読了日：08月13日 著者：重野なおき
月刊少女野崎くん 13巻【デジタル版限定特典付き】 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)の感想
背景問題からトーンの呪い。御子柴くんと堀先輩。千代ちゃんと野崎くんのメリーバッドエンド。ローレライさんと若。調理実習のクッキー。鹿島麗の困った友人。少女ロマンスのブログなどなど。何気に色々と明らかになりすぎる巻だったのだが，この後どうなる？
読了日：08月14日 著者：椿いづみ
かげきしょうじょ！！ 1 (花とゆめコミックス)の感想
アニメとは異なり，原作の本書は100期生のさらさや愛が入学して季節が一つ移り変わったところに始まる。さらさが安道先生に実技を取りいれて欲しいと頼み，『ロミオとジュリエット』をE班が演じ終わり，各々に安道先生からの評価が下されたところまで。アニメの出来もよいが，原作には原作の表現の良さが感じられ，できれば続きも読みたいと思った。
読了日：08月15日 著者：斉木久美子
イネという不思議な植物 (ちくまプリマー新書)の感想
主食たるご飯や餅，おやつとして食べる煎餅やあられ。これらの材料である粳米と糯米の違い，生米と消化できる状態の米は何が違うのか。イネはいつどうやって伝わってきて，どこでどのように栽培されるようになっていったのか。イネはどういう性質を持った植物なのか。初歩的な生物学の知識を織り交ぜながら平易に説明されている。
また，稲作は日本史に，また日本の文化形成に，そして日本人の性格形成にどのような影響を与えたのかなど文化方面にも掘り下げ，一般教養としてイネや稲作，米について詳しくなれる1冊。
読了日：08月18日 著者：稲垣栄洋
ベルサイユのばら 文庫セットの感想
テレビアニメ「かげきしょうじょ!!」を見て読み返したくなった。少女時代に人気だった名作ゆえ読むのは3度目くらいだが，皆さんがオスカル様とか言って騒ぐ理由が，今も昔も私には理解できない。歴史の流れや当時の生活習慣などは大変興味深いしわかりやすいと思うが，熱い恋愛場面になると「うわーついていけない！」と思う。だが兎にも角にもこれを24歳の若さで描いた池田理代子氏は天才だなと思った。5感の後半は「外伝／黒衣の伯爵夫人」で，末尾には執筆参考資料も列挙されている。
読了日：08月23日 著者：
堕落論の感想
終戦翌年に書かれた本。
戦争中に堕落はなかった，と著者は言う。戦争は驚くほどの理想郷で，無心でいられ虚しい美しさが咲きあふれ，充満していた。だがそれは人間が本来あるべき美しさではない。戦争に負け，今や堕落が可能になった。堕ちる道を堕ちきることによって人は自分自身を発見し，救うことができる。堕落という真実の母胎によって人間が誕生したのだ。生きて落ち続けるという手順は，真に人間を救い得る便利な近道なのだ。
読了日：08月23日 著者：坂口 安吾
続堕落論の感想
まず日本の耐乏精神を強烈に批判。 乏しさに耐える精神など美徳ではない，必要を求めるところに進歩が起こると説く。人性の正しい姿とは，欲するを素直に欲し厭な物を厭だと言うただそれだけ。
まずは己れの真実の声をもとめ地獄へ 堕ちよ。堕落は悪いにきまっているが元手をかけずに本物を掴むことなどできないのだ。堕落すべき時に真っ逆さまに堕ちねばならない。堕落には孤独という偉大な実相がある。
人は無限に堕ちきれるほど強くはなく，必ず落下をくいとめずにいられなくなり，進んでいく。堕落こそ制度の母胎なのである。
読了日：08月24日 著者：坂口 安吾
花岡ちゃんの夏休み (ハヤカワ文庫JA)の感想
表題作ほかデビュー作の『グッド・バイバイ』を含む1976年～1981年『りぼん』掲載作品集。当時清原なつの氏は金沢大学薬学部在学中で舞台は主に北陸地方だ。70年代後半の，まだ女性はさっさと結婚するのが普通で，家庭には黒電話があった時代を背景に，我が道をゆく少々変わった人たちが登場する少女漫画っぽくないけれどやっぱり少女漫画な世界が味わい深い。収録作の『胸さわぎの草むら』は名前だけ？牧野富太郎夫妻がモデルのようだが，私にとっては度々読み返したくなる一番思い出深い作品。
読了日：08月25日 著者：清原 なつの
人間なんてさびしいね (1976年)の感想
高校生の頃から何度か読んできた。今回は何度目なのかわからないけれど，高校生の時よりも今の方が心に染み入る気がする。「プテラノドン」と「遠い旅」が好きだ。
読了日：08月27日 著者：
かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～ 22 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)の感想
四条眞妃の双子の弟，四条帝が秀知院に転入。彼を常々ライバル視していた白銀御行とは…。そして翼くんを交えて3人の会話を聞いてしまったかぐや。
御行とかぐやの関係が変わっていく巻？
読了日：08月30日 著者：赤坂アカ
かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～ 23 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)の感想
かぐやと千花の物語。千花はほんとかぐやが好きなのだなぁと思うし，たまに嫉妬でおかしくなるけどかぐやも千花を大切に思っているのがわかってよかった。
その後は石神君とミコちゃん。ミコちゃんは真面目で努力家だけどやっぱりとても面倒くさいことがよくわかった。そして，大仏こばちさんは更に面倒くさい。もはや物語はかぐや様が主役ではなくなった感。
読了日：08月30日 著者：赤坂アカ
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