六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

ヘアブラシ

 年齢と共に髪の艶がすっかりなくなり悲しい限りだが,どんな髪であろうと生えているというのは何と素晴らしいことだろうか。

 2~3年前,病気で髪の毛が抜けまくり,その後の薬の副作用でさらに髪の毛が抜けまくった。ひと梳きするたびボロボロ抜けていく髪,洗髪で排水溝が毎日真っ黒になるほど抜ける髪。朝目覚めると,まず「今日も髪が抜けるのか」と恐怖する日々だった。今日という日が始まることが毎朝とても憂鬱だった。その恐怖から解放された今,髪がちゃんと生えているって何という恵まれた嬉しいことかと毎日思う。本当に毎日,1日に何回も思う。

 抜けまくっていた頃は恐ろしくてブラッシングなんてできなかったが,ありがたくも髪の毛が復活したので,その後は毎朝100回ブラッシングすることにしている。昔聞いた祖母の言葉を思い出したのだ。剥げないように毎日100回ブラシをかけて頭皮に刺激を与えると。100回もブラッシングしたらキューティクルが剥げるという人もいるけれど,兎にも角にも髪の毛があることが重要。百会の刺激にもなるしということで,私の髪は長くて大変なのだがブラッシングを続けている。

 ところが,愛用していたアムウェイのヘアブラシが経年劣化で限界。新しいのを求めようとしたら既に生産中止で在庫もなかった。
 同じくらい使い心地が良いヘアブラシはと捜したのだが,実にこれが難しかった。ヘアブラシがないと困るので,まず手っ取り早く通りかかった無印良品で一番高くて大きいやつを買ってみた。下の写真の一番大きいブラシがそれで,その横の2番目に大きいのが長年使ったアムウェイのブラシ。

ヘアブラシ大きさ比べ
ヘアブラシ大きさ比べ

 残念ながら,この大きなブラシは私の頭に対して大きすぎて凄く使い心地が悪かった。また長い髪を上から下まで解くとブラシの根元に髪の毛が挟まりスムーズにブラッシングができない。高ければ良いだろうという考えは非常に浅はかであった。
 一番小さなブラシは帰省など外泊が必要な時に持っていく,徳安の本つげブラシ。1本1本のピンに椿油をしみこませてあり使い心地は良いのだが,小さすぎて長髪の私の普段使いには向かない。交換ピンも付属しているし,ピンを1本1本外して掃除できるので,もう少し大きなタイプを捜せば常用に良いのかもしれない。

 本つげブラシより一回り大きな黒いブラシは無印良品だが,ピン先がお気に入りだったアムウェイのブラシと同じく丸くなっていたので期待して購入した。結果,これが現在の愛用ブラシになっている。アムウェイのブラシに比べるとピン先が硬くて小さいので最初は頭皮への刺激が強すぎると感じたが,数ヶ月使ったら慣れて大丈夫になった。

アムウェイのヘアブラシと無印良品のヘアブラシ
アムウェイのヘアブラシと無印良品のヘアブラシ

 幾つも所持していても邪魔なので,経年劣化でヒビが入っている古いブラシは,とうとうサヨナラすることにした。長い間本当にありがとう!