六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

シン・ゴジラ

 1月5日,Amazonプライムで『シン・ゴジラ』を見た。
 2016年夏に大ブレイク!って感じだったが,引っ越しの夏で映画館に行くなんて面倒すぎだし,幾ら庵野秀明監督と言われてもゴジラにそれほど興味も無かったので「あー何か流行ってる?」程度の印象で見に行かなかった。その後テレビ放送もあったようだが,テレビの時間に縛られるの嫌いなので見なかった。
 配信で好きなときに気軽に見られるようになったので,ようやく見てみようかなと。庵野監督でなかったら,配信されていても見なかった可能性が高いと思う。
 
 で,何でそこまで人気だったのか,私にはサッパリわからなかった。東京の街がダイナミックに壊されたり,首都圏の電車が勢揃いしてゴジラへ向かったり,自衛隊が活躍したり,そういうのが楽しいというのは,まぁわかる。多分,ストーリーや台本が悪いというわけではなかったのだろうと思うが,とにかく全体的に「棒読み」に聞こえ,学園祭の演劇?って思ってしまった。なので,一度見れば十分,何度でも見たいほどではなかった。
 首相が幾ら何でも無能すぎなのでは?と思って見ていたのだが,あれはギャグとして笑う場面だったらしい。私はギャグだということが理解できず,首相の無能さにイライラしただけだったので,そういうセンスも私には合わなかったのだろう。政府の無能さや日本社会の風通しの悪さを皮肉っているのかと思ってしまった。

 あと,主人公が誰なのかもかなり見ないとわからなかった。邦画を見るセンスがなさすぎ? ようやく主人公がこの人らしいと分かっても,その主人公が少しも好きになれず,アメリカ特使のカヨコもわざとらしい感じに見えて好きになれず,すっかりゴジラの方に感情移入して見ることになった。
 ゴジラは可愛かった。よく出来ていた。ゴジラが吠える度に,「いやー」「やめてー」と言ってるように聞こえ辛かった。

 アニメ版ゴジラがあるようなので,シン・ゴジラ鑑賞後,気になってアニメ版の脚本やCV担当声優さんを調べ,「この人たちが演技するなら間違いない!」と思った私は,きっと実写映画よりアニメを見るべきなのだろう。
 シン・ゴジラの俳優たちがみんな棒読みに聞こえたのは,アニメの声優の話し方に慣れすぎているせいだったのかもしれない。