六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

ダーリン・イン・ザ・フランキス

2018年1月〜7月放映のオリジナルアニメ。Netflixdアニメストアにて視聴。Netflixの方が断然画質が良いが途中に挟まれた特番は配信していなかったので,それはdアニメストアで。
2クール作品だが総集編は入らず,最後まで先が気になる中だるみが一切無い良作品だった。ディストピアの世界を描き,マグマ燃料に頼って生きる人類はAPE(エイプ)という賢人組織に支配され,不老不死の術を施し無菌都市で暮らす。
一方,マグマ燃料を使う人類の前に叫竜(きょうりゅう)という敵が現れる。叫竜を倒すために作られた兵器フランクスに乗るパイロットは不老不死となって生殖能力を失った「オトナ」ではダメ。生殖能力を持ったひと組の男女が必要だったことから,兵器のパイロット=パラサイトとなるための「コドモ」が造られる。「コドモ」は生まれたときから番号で呼ばれ,「ガーデン」と呼ばれる施設でフランクスに乗るためだけに育てられる。
第13都市部隊のパラサイトとして任命されたコドモたちは,「寄せ集め」と呼ばれていて,番号がバラバラだったり,お互いをあだ名で呼び合ったり,乗っているフランキスが各々異なっていたりと,他所の舞台とは何かしら異なっているイレギュラーな部隊。『新世界より』の第1班のことを思い出した。
決してハッピーエンドとは言えないが,バッドエンドでもなく,現実的に切り開かれた新しい未来があって,敵は滅んだわけではなくて,というい終わり方だったが,個性的なメンバーが各々の人生を歩み始めるのを見届けた形で終われて気持ちの良いラストだった。
第13都市部隊には,特別な経緯で加わったゼロツー(002)を含め,8名のメンバーがいる。ヒロ(016),イチゴ(015),ゴロー(056),ゾロメ(666),ミク(390),ミツル(326),ココロ(556),フトシ(214),イクノ(196)。これだけのメンバーが出てきながら,全員にキャラが立っていて,性格が悪いというかイヤだなと思う子が一人もいなかったのも良かった。一応ゼロツー&ヒロが主人公級だったのだが,全員が主人公の群像劇というい感じだった。
久しぶりに深い内容の夢中になれる作品を見た気がする。良いアニメだった。
 
 
ゼロツーがヒロを「ダーリン,ダーリン」と呼ぶのだが,ダーリンといえば世代的にどーしてもラムちゃんを思い出してしまうのは仕方がないよね。