本人によるアニメ映画のノベライズ作品。映画もそうだったが,あっというまに読み終わる。
映画は発表された直後から数年に一度くらいの間隔で3回くらい見た(2012-07-29)。
何がしたいのかサッパリわからない貴樹は,私にとって彼の向こうにある美しい風景を楽しむための前景のような,透明人間みたいな主人公。映画はいつも,物語というより映像として北関東の雪の風景や種子島の夏の風景を見たくなって見直していた。
貴樹が感情移入しにくい存在なだけに,小説版では文字でしかわからない彼らの心情が伝わって良かった。本人によるノベライズだけあって文章の雰囲気も映画とペアのように似合っていて,映画の風景を思い浮かべつつ読み進み物語を楽しむことができた。
- 作者: 新海誠
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
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