六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 〜 IV

 初代ガンダムをベースにコミカライズした作品の映画化。初代ガンダムの設定を矛盾なくかつ説得力を持たせて見直し,シャア&セイラの過去などエピソードが追加され,非常に見応えのある作品になっている。独自で完成しているのでこれを読んだり見たりするにあたって初代ガンダムの知識は必要ない。もちろん知っていればなお楽しめるのだが,私のように初代ガンダムを同時進行で見ている世代にも知らない世代にも受け入れられる緻密でクオリティの高い作品に仕上がっていると思う。まぁ初代ガンダムってどんないじり方をしても許せない人がいっぱいいそうなのだが><
 

 シャア・セイラ編。この目茶苦茶可愛いアルテイシアがセイラになるのかと思うとその後の苦労がしのばれ痛々しい。ザビ家は何がどうあろうと何とかしてまずキャスバルを殺しておくべきだったね。というほど幼いキャスバルは有能で恐ろしかった。若き日のハモンも優秀すぎて素晴らしい。
 

 シャア・セイラ編。地球に亡命しても当然ながら監視のもとにいるアルテイシアキャスバル。二人は養父の姓を名乗り,アルテイシア・ソム・ダイクン→セイラ・マスキャスバル・レム・ダイクンエドワウ・マスとなる。本物のシャア・アズナブルとの出会いも描かれる。全ての家族を失い悲嘆にくれるセイラ。
 

  • 暁の蜂起

 士官学校時代のシャアとガルマの物語。キャスバル赤い彗星シャアになっていく課程。目的のために冷徹に行動するキャスバルが恐すぎる。そしてガルマは対照的に良くも悪くもお坊ちゃますぎる。初代ガンダムを知らなくても十分に楽しめる作品だが,知っているとゼナとドズルの出会いなどを地味に楽しめる。
 

  • 運命の前夜

 「シャア」の完成。ミノフスキー博士を巡る月面の戦闘など圧倒される凄いクオリティだった。初代ガンダム時代のララァとシャアの関係もこれを見るとわかりやすい。アムロにフラウ,ハヤトやカイの学校生活も垣間見られる。カイさん本当に不良だったんだ?