六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

光車よ、まわれ!

 仏文学者であり詩人である著者が本格ファンタジーを目指して書いた物語。昔読んだ時の読後感が忘れられず,福岡市総合図書館の閉架図書にあるのを発見し取り寄せて40年ぶりくらいに読んだ。
 主人公は小学六年生,雨の日から始まった怪異(あやかし)によって恐怖の体験をし,仲間と共に勇敢に闘う。文字通り世界と命をかけた闘いだ。各戸に電話もなかった時代の物語で,文面から感じ取る町の様子も昭和中期の東京でレトロな雰囲気だが,繰り広げられる物語は地霊文字で説明を書かれた古文書など中二病全開。
 初めて読んだ中学生の時もそうだったが,先が気になり一気に読み進んでしまった。そして思い出した。実は物語はこれで終わりではなかった。続きってどこかにあるのだろうか? 龍子とおじいちゃんは何者だったのか。著者の別のシリーズはKindleで出ているのでそのうち読んでみたい。

光車よ、まわれ! (fukkan.com)

光車よ、まわれ! (fukkan.com)