六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

銀のほのおの国

 小学生の頃に読んだ作品で,長い間再び読んでみたいと思っていた。実家に残っていたので昨年帰省したときに回収してきてようやく読んでみた。
 主人公のたかしは,小学校5年生から6年生になる春休み,妹のゆうこと共に異世界に導かれる。そこで首領はやて率いるトナカイ族と,夜風率いる青イヌ族との闘いに巻き込まれる。トナカイと青イヌ(オオカミ)の闘いでありながら,そこで暮らす全ての動物たちを巻き込む,世界の今後をかけた闘いである。
 兄妹で異世界冒険という昨今のラノベのような設定だが,言葉の調子や動物の子供達の活躍など児童文学らしい響が感じられて良かった。