あたまをつかった小さなおばあさん

小学校一年生の時に買ってもらってお気に入りだった本。実家から引き取って読んでみた。

おばあさんは，小学生だった私から見ても頭が弱いお馬鹿さんで，考えるまでもない簡単なことを真剣に考え，ありえない結論を導き出し，当然の如く失敗する。なのにそれを良かったことと結論し頭の良い自分を褒め称える。私は何度読んでも腑に落ちない気分でおばあさんを好きになれなかった。今読んでみてもやっぱりこのおばあさんとはやっていけないと思った。
だけど，それでもこの本がお気に入りだったのは，挿し絵にあるおばあさんの小さな家がとても魅力的で，心地よさそうで，タマネギとチューリップを育ててガチョウの世話をしながら一人楽しく暮らすおばあさんの毎日に憧れたから。
で，今読んでみて，これほどまでにバカな失敗を見事に前向きに良かったことにしてしまえるのは，私にはない見倣うべき才能かも。。。