六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

てるみな

 てるみな=終わり,ターミナルですね。とても変わった作品。超絶個性的な作品。
 主人公は乗り鉄猫耳少女。ある朝起きたら猫耳になっていて,猫耳はちょっとだけ悩みらしい。そんな設定の彼女は,乗った電車や駅や線路などを詳細にノートに記録し持ち歩く筋金入り?乗り鉄で,各話の最後には彼女が旅した路線のうんちくが書かれている。…というところまでは猫耳萌えの鉄ちゃん漫画であるかのようだが,彼女の旅の内容が筆舌に尽くしがたい不気味な世界観で埋め尽くされている。私たちの世界のこの東京ではなく,どこか魑魅魍魎が満ち触れる異世界の東京の物語らしい。繊細な人だったら気分が悪くなるかも。

てるみな 1 (楽園コミックス)

てるみな 1 (楽園コミックス)

 
 世界は,秋葉原メイドさんがいたのはおじいちゃんの世代だけが知っている昔のことらしい。街の下の方が古い。メイドの土産は食べたくない気がする。
 線路マニアの人はヒメムカシヨモギとオオアレチノギクの区別がついて一人前らしい。重力で坂道を楽々な世界だが,夜の中央線に乗るのは怖そうだ。ちょびっと艦これ的ネタ含まれてた? 温泉もぼやぼやと入っていたら怖そうだった。 
 とにもかくにも,これを読んだおかげで私はねこみみ世界から脱出できなくなったのである。
 にゃー。