艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します！

　艦これアニメがあまりに何で「こっちをアニメ化すれば良かったのにー」という声多数のようだったので読んでみた。
　
　呉で訓練をつんでいた陽炎は、僚艦の不知火や憧れの神通から離れ、横鎮へ転勤となる。赴任そうそうとんでもない事態が起こるし、秘書艦は変だし、駆逐艦だというのに嚮導艦に任命されるし、配属された駆逐隊は問題児ばかりだし。登場するのは同じ駆逐隊の曙・潮・長月・皐月・霰のほか、高雄＆愛宕、金剛四姉妹。加賀・赤城・鳳翔・龍田、雷などは名前だけ。後書きによると、陽炎は陽炎型ネームシップなのに特徴がないのが特徴のような艦だったそうだが、この物語の陽炎はちゃんと艦これの陽炎のイメージだったと思う。第六駆逐隊や吹雪ではなく陽炎型や睦月型（しかも皐月＆長月）を選んだのは、ほんと良かったと思う。
　あちこちで書かれているように青春物？王道ストーリーで、駆逐隊の仲間たちが陽炎を中心に危険や困難を乗り越えどうにか仲間としての結束を固めるまでの物語。どうせ沈まないよねとか、どうせ仲良くなるよね、とか思いながら読んだけれど面白かった。しかしそれはともかく、どうして提督ってセクハラ野郎として描かれることが多いのか？　私は微妙にというかかなり納得がいかない。胸さわろうとした？空母に甘えたい？死ねよ。