遙か昔から続いてきたような気がする,そして実際ものすごく長い月日をまたいで読んできた物語は,確かにとうとう終わった。アリスゲームには結論が訪れ,世界は次のステップへと流れて発展的解散。
しかし物語そのものも,その表現方法も非常に観念的で分かりにくかった。というより何が本当のところどうなってどうなったのか,どことなく霧に包まれて混乱したまま。もう一度『Rosen Maiden』の1巻から読み直そうと思うが,きっとそれでも理解できない気がする。だがそれでいいのかもしれない。お人形たちには魂の在処が必要だということさえわかっていれば。
大切なことは一人ではできないから,手を伸ばす。真紅は幸せなジュンのお人形。
「少女とは現象である」
空に浮かぶ虹
道の果ての逃げ水
どこまで追っても
届かない
時が経てば
消えてしまう
(P.122)
某か自らを投影できるキャラクターに惹かれてしまう。だから水銀燈と翠星石が好きだった。
- 作者: PEACH-PIT
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/04/18
- メディア: コミック
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