六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

2013年4月の読書メーター

2013年4月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:2254ページ
ナイス数:53ナイス

新世界より(下) (講談社文庫)新世界より(下) (講談社文庫)感想
保健所の異類管理課に勤務している26歳の早季のもとへ、事件の発端を示す最初の情報を持って覚が訪れる。下巻だけで550ページにも渡る大著で、しかもアニメで結末まで知っているというのに怒濤の展開にページをめくる手は止まらない。世界観は綿密にSFで塗り固められているが、人間の心理や倫理、宗教観、戦術・戦略の知識などが巧みに散りばめられ、最後まで飽きさせず読み進めさせる構成だったと思う。アニメは非常に原作に忠実に丁寧に作られていたことがよくわかった。最後に早季が引用した言葉「想像力こそが、すべてを変える。」
読了日:4月20日 著者:貴志 祐介

新世界より(中) (講談社文庫)新世界より(中) (講談社文庫)感想
早季と覚が大雀蜂コロニーの掘っ立て小屋で目覚めた日に始まり、早季と覚が街の外のかまくらで過ごした夜に終わる。キャンプの後に2年が経過し、幼なじみだった彼らの間には幾つかの人間関係の微妙な変化が起こっている。大きく残酷な最初の別れ。記憶操作による違和感。富子さんとの出会い。守の家出。野狐丸の名を獲得したスクィーラとの再会。この巻を通して1000年後の世界の歪みや秘密が解き明かされ、固い絆で結ばれていた5人の仲間のうち3人までが退場してしまう。次を知るために読み進まずにはいられなかった。
読了日:4月16日 著者:貴志 祐介

新世界より(上) (講談社文庫)新世界より(上) (講談社文庫)感想
500ページ近い本だが、一気に読み終えた。渡辺早季による回想録という形態で書かれており、神栖66町や町を構成する七つの郷、人々の習慣、悪鬼や業魔などの背景情報について淡々と述べたあと、祝霊と通過儀礼、全人学級において麗子と学がいなくなったエピソード、バケネズミを助けたこと、それに付随してバケネズミのコロニーについての解説、そして夏季キャンプで図書館と出会い、早季と覚の孤独な土蜘蛛コロニーとの闘いが描かれ、奇狼丸によって闘いが終結したところまで。アニメが如何に忠実に作られていたかがよくわかった。
読了日:4月12日 著者:貴志 祐介

憑物語憑物語感想
最後はこう来るのか。当初から好意的に見ることが出来なかった影縫余弦斧乃木余接について多少なりとも知る機会になり少しだけ好感度を増す機会になったのと同時に、当初から胡散臭さ100%だった忍野扇の位置が確定したような気がした物語だった。恋物語花物語に匹敵する程度には面白かった。月火との最初の70ページを除けば。私は小説だろうがゲームだろうが他人のいちゃいちゃに興味がないので、ましてや兄と妹のそれなんかにまーーったく興味がないので、あれは退屈きわまりない。我慢して読み進むのに骨が折れた。
読了日:4月8日 著者:西尾 維新

恋物語 (講談社BOX)恋物語 (講談社BOX)感想
もう暦の変態にも飽き飽きしたし物語引っ張りすぎだよと思いつつ仕方なく手に取った感じだったが、私の中では本書がシリーズ中最高傑作だったかも。そもそも出てきた当初から貝木は好きだったし、幾ら大人びた羽川さんや戦場ヶ原さんだったとしても所詮高校生だし、大人が語るのを読めるのは楽しい。しかも正義の味方で善人ぶってる大人ではなく詐欺師だし。嘘だろうが本音だろうが爽快だ。ともかく事前に花物語があったことがありがたい。セカンドシーズン当初から胡散臭さを漂わせていた扇って奴を巡る物語がファイナルシーズンになるのだろうか。
読了日:4月3日 著者:西尾 維新

ローゼンメイデン 8 (ヤングジャンプコミックス)ローゼンメイデン 8 (ヤングジャンプコミックス)感想
仲良しごっこを終える決意をした金糸雀と、彼女をフォローする水銀燈。ジュンをマスターとする三姉妹の二手に分かれ、各々マスターをさがしに雪華綺晶のフィールドへ入っていくところから。ジュンを助けなければならないのに、ジュンの力が必要な三姉妹は、再び巻かない世界のジュンを頼る。雛苺翠星石に涙が止まらず。次の巻での巻いた世界のジュンと真紅の活躍を期待したい。
読了日:4月1日 著者:PEACH-PIT

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