アインクラッドの物語がようやくここに終結する。著者が後書きで「長い長いエピローグ」と書いているが、まさにその通りの感想。キリトはあるべき運命をたどっていったように見えた。直葉が魅力的な女性キャラであるだけに,妹萌えではない私には余計な感情が残念かつ興ざめだったし,須郷はいくら何でも極悪人すぎないかと思ったが,それも含め最後はどうでもよくなって消化できたと思う。
ソードアート・オンライン (4) フェアリィ・ダンス (電撃文庫)
- 作者: 川原礫,abec
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/04/10
- メディア: 文庫
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人が本当は誰なのか、などと悩んでもまったく意味はない。できるのはただ、信じ、受け入れることだけだ。自分が認識する誰かが、本当のその人なのだと。(P.164)
別に仮想世界とまでいかなくても,今私たちが持っているネットの世界でも同じことだ。こう思うことによって手ひどい痛手を受けたことも何度かあるけれど,基本的に私はネットの海の中でのみ出逢う貴方を信じていたいと思う。
それはつまり、《真なる異世界》を求めつづける、果てない夢想だ。(P.289)
これは私も持っている。だから幾つになってもこんな本を読んでいるし,アニメに現を抜かし,コミックを買いあさり,フィギュアだのドールだのミニチュアだのを撮っている。