思わず最優先で何かを読破してしまったのはかなり久しぶりのことだと思う。通常はコミックでさえ数日にわたってダラダラ読むのに,この本は1日で読んでしまった。最初の数ページですっかり物語の住人になってしまって,まるで私自身がデスゲームをクリアするまで本から出られなくなったかのように。
というわけで大変面白かった。登場人物は脇役を含めキャラがキッチリ立っていて物語に深みを与えていたし,ヒーローとヒロインは王道と言った感じの危なげのなさ。読後感が非常に良いため,サイドストーリーはともかく,未来の続きがあるということに不安を感じる。とても楽しませてもらったので続きも読んでみるつもりだが,お願いだから無理な設定でこの読後感を裏切ったりしないでくれと切望。
- 作者: 川原礫,abec
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/04/10
- メディア: 文庫
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