六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

見かけによらないのデス

 ギャグマンガを地でいくようなドジであるため,日常生活で切実に不便な想いをしている。
 ところが,私は「しっかりした人」に見えるらしく,失敗で困っていることなど人に話しても「またまた謙遜してー」とか言って信じてもらえない。故に困ってもなかなか人に助けてももらえない。
 それなりに古くからの付き合いの人でさえ私のことを「しっかりした人」だと信じて疑わないので,このイメージは諦めるほかないのかもしれない。
 
 若い頃はプライドばかり先行していたので悔しくて頑張っていたものだが,年を取って自分の身の程が分かってくると,実際以上に「しっかりした人」と買いかぶられるより,いっそ「間抜けなドジっ子」と真の私をわかってもらって,周囲のしっかりした方々に導いてもらえる方がありがたいのにと思う。
 
 「何故もう少し間抜けに見える顔立ちで生まれてこなかったのかしら?」とよく思っていたが,そもそもこれが間抜けだった。
 「何故もっと見掛け通りしっかりした性格に生まれてこなかったのかしら?」と思うべきだろう。