悲しいメールが届いた。
彼女の悲しみがとても悲しいのは,私の気持ちが彼女に寄り添っているからなのだろう。何年も会っていないことで離れていく友人の方がずっと多いが,そうではない彼女は私の人生にいるべき人の一人だと思う。
一人で生まれ一人で死ぬ。
どんな喜びもどんな悲しみも,自分だけの胸の内で消化しながら生きていく。感情を誰かと分かち合うなんて無理なことで,せいぜい想像するしかできないのだから。
でも,相手の痛みを理解していなくても,支え合うことはできる。頼り合うことはできる。心が寄り添える相手とならば。
続いていく人生は,そうやって進んでいくしかない。後半になればなるほど,つらいことが頻繁に起きて,それなのに弱音を吐くこともできなくなる。
空を見上げる孤独な戦士。
たぶん私の姿。そしてあなたの姿。