六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

「ブルートレインひとり旅」

チラシには「ぼくたちの夢をのせて、明日へ向ってつっぱしれ!青い流れ星!」というキャッチコピーがついていて,「はやぶさ」の上で流星が長い尾を引いています。時刻表とかで寝台車についているマークって,流れ星だったのですね(^^;。
この映画,1982年の7月下旬に3日間,8月下旬に2日間,計5日間だけ熊本市内のホールで上映していました。チラシによると,製作/中山映画株式会社,監督/中山節夫。ブルキチの小学校六年生の少年が親に内緒で「はやぶさ」に乗り込むという物語で,ブルートレインに憧れる子どもたちを,せめて映画の中だけでも「はやぶさ」で西鹿児島まで乗せてあげようという映画だったようです。当時小学校六年生だった妹が学校からチラシを貰ってきたのでしたが,大学生だった私は「親と子の楽しい夏休み映画会」に行く勇気はありませんでした(^^;。映画は見なかったのに,毎度お世話になっている「はやぶさ」が載ったこのチラシは捨てられず,今も手元にあるというわけです。

飛行機は高嶺の花,新幹線は東京−新大阪のみだった頃,長距離の移動には寝台特急が便利でした。幼児だった頃から乗る機会がそれなりにあったので私には寝台特急が珍しいという意識もなく,必要が生じれば当然利用するものでした。この映画のチラシを見て初めて,“ブルートレイン”という呼び方と,「はやぶさ」が人気の憧れの列車であるということを知りました。

数え切れないほど「はやぶさ」に乗る機会があった私は,実は幸せ者だったのでしょうね。最後にもう1回くらい乗ってみたいけれど,今となっては寝台料金高すぎです(^^;。