六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

狐ヶ崎

産経新聞22面「停車場ストーリー」,本日紹介されていたのは静岡鉄道の狐ヶ崎駅(静岡市清水区)。
明治35(1902)年に「上原駅」の名で開業され,「遊園前」「狐ヶ崎ヤングランド前」の名を経て,昭和60(1985)年から「狐ヶ崎」となった,一日平均4380人乗降の駅。平成11(1999)年には中部の駅百選に選定された,静岡民謡《ちゃっきりぶし》発祥の地。《ちゃっきりぶし》は,静岡電気鉄道(現・静鉄)が昭和2(1927)年に上原駅近くに作った「狐ヶ崎遊園地」を宣伝するために北原白秋に依頼して作詞してもらった歌なのだそうだ。記事によると,遊園地は昭和43(1968)年に「狐ヶ崎ヤングランド」と改名し,平成5(1993)年に閉園,現在その跡地は「ジャスコ清水店」になっている。
「狐ヶ崎ヤングランド前」だった頃と,「狐ヶ崎」になってすぐ,計2回,私はこの駅に降り立って,狐ヶ崎ヤングランドのスケートリンクを訪れた。私鉄のない街で生まれ育った私にとって新静岡センター地下の静鉄改札口はちょっと憧れだったが,静岡と清水の間を行き来するならJR…ではなく,国鉄(^^;の方が格安だったし,ヤングランドにでも行かない限り静岡鉄道に乗る機会は訪れなかった。狐ヶ崎ヤングランド,もう無くなっちゃったのね。あの頃はデジカメなんてなかったし,フィルムは高くて気軽じゃなかったし,駅の写真も電車の写真もヤングランドの写真も残っていない。仲間と滑ったスケートの記憶があるのみだ。