六月の雪

緋色は雪の涙なり

Learn as if you will live forever, Live as if you will die tomorrow.
 
 
  

あの空は夏の中

あの空は夏の中 (角川文庫)

あの空は夏の中 (角川文庫)

夏雲が空に輝き始めると,決まってパラパラめくりたくなるのがこの詩集。北海道の夏だったらこんな感じかな? 九州なら初夏がこんな感じ? そんな美しい緑の風景に,帽子をかぶった少女が溶け込む。遙か過ぎ去った日々を思い出させるような文字が流れる。
最近は置き場所に苦慮して買っていないが,むかしは,銀色夏生さんの本とくれば,出れば出るだけ買って読んでいた。言葉を紡ぐエネルギーみたいなものをもらえたから。写真も好きだった。
わかりやすい恋 (角川文庫)

わかりやすい恋 (角川文庫)

夏の大地と空の間に佇むならば,何はなくとも素敵な帽子をかぶるべし。『あの空は夏の中』と共に開きたくなるのは,詩集『わかりやすい恋』。どちらの本も,写真のモデルは森高千里さん。これぞ理想の少女という感じで,本当に可愛らしいのだ(まったく羨ましい)。文字だけでなく,写真1枚1枚が詩そのもの。
夏の雲が空を覆うから,今日はこの2冊を本棚から引っ張り出した。